1級電気工事施工管理技士の過去問
令和元年度(2019年)
午後 イ 問60

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問題

1級 電気工事施工管理技術検定試験 令和元年度(2019年) 午後 イ 問60 (訂正依頼・報告はこちら)

変電所に施設するメッシュ接地の接地抵抗測定に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 測定は、電圧降下法によるものとした。
  • 電流回路は、直流によるものとした。
  • 測定用の補助電極相互の交差角を、90度前後とした。
  • 電流回路の接地電流値は、20 A以上とした。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は【2】です。

接地抵抗測定を直流で行うと、大きな誤差を生じるおそれがあるので、
交流電源で測定します。よって最も不適当です。

【1】
電圧降下法とは、測定用補助極PとCを打込み、
接地極EとCに交流電圧をかけ、電流を流し、EとP間の電圧を測定すれば、
オームの法則により、接地極の接地抵抗値を測定する方法です。
メッシュ接地抵抗の測定では、
P極C極の設置場所に十分な距離が必要ですが、
この方法により、測定します。

【3】【4】
メッシュ接地のような大規模接地の接地抵抗値を測定する場合、
測定電極には20A以上の電流を流す必要があり、
補助電位極Pは、電流極Cと接地極Eの直線に対し、
90度以上の交差角をとれる場所に設置します。

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02

2.の「直流」により接地抵抗測定をするのが誤りです。
誤差が大きくなるので、交流電源で測定します。

1.の電圧降下法は、補助極を使用し、抵抗に電流を流してオームの法則により測定を行います。

3.4.のメッシュ接地の場合は下記の注意点があります。
・補助局Pは補助極Cと接地極Eに対して90度の角度が必要
・測定の際に20A以上の電流が流れる

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03

変電所に施設するメッシュ接地の接地抵抗測定に関する問題です。

選択肢1. 測定は、電圧降下法によるものとした。

広大な変電所内の接地網の接地抵抗の測定は、電圧降下法を使って実施されます。

電圧降下法では、で測定電極間の電位干渉が起きないように、電圧極と電流極に干渉が生じない遠隔距離を設定します。

選択肢2. 電流回路は、直流によるものとした。

×

使用電源は交流を使います

大地との抵抗測定では、土壌が電解質性質から、直流を流すと正極作用によって、電流が流れにくくなるため、直流での抵抗測定は行いません。

「電流回路は、直流による」は誤りです。

選択肢3. 測定用の補助電極相互の交差角を、90度前後とした。

電圧降下法では、電圧回路に対する誘導電圧を軽減するため、補助接地の電流回路と補助接地の電圧回路は、90 度以上の交差角を取ります。

選択肢4. 電流回路の接地電流値は、20 A以上とした。

電流回路の電流値は、20 A 以上、なるべく大きくします。

まとめ

<参考>

接地抵抗値は、電圧回路と電流回路の接地網との接続点を何か所かに変えて測定し、平均を取ります。

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