1級電気工事施工管理技士の過去問
令和2年度(2020年)
午前 イ 問11

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問題

1級 電気工事施工管理技術検定試験 令和2年度(2020年) 午前 イ 問11 (訂正依頼・報告はこちら)

架空送電線における、単導体方式と比較した多導体方式の特徴として、不適当なものはどれか。
ただし、多導体の合計断面積は、単導体の断面積に等しいものとする。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は、1 です。

多導体方式であるということは、電線相互の間に距離があります。
電線間が、空気という絶縁体であるため静電容量が増加します。

他の、2・3・4 は正しく述べています。

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02

正解は【1】です。

多導体方式は、単導体方式に比べ、電線の表面積が増えます。

よって静電容量は単導体より大きくなります。

静電容量はコンデンサと同じで、進み電流として作用しますから、

重負荷時には電圧低下の防止になり、送電容量も増えます。

ただ軽負荷時にはフェランチ現象(受電端電圧が高くなる)が起きる原因になります。

また表面積が増える事により、コロナ開始電圧が高くなり、

単導体に比べ、インダクダンス(抵抗)が小さくなる事から、

送電容量も増大します。

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03

架空送電線としたときの、単導体方式と多導体方式の特徴に関する問題です。

架空送電方式には、単導体方式と多導体方式があります。

単導体方式は、1相当たり1条の電線を使います。多導体方式では、1相当たり2条以上の電線を用いる方式です。

選択肢1. 静電容量が小さい。

×

断面積が同じ単導体に比べると、表皮効果が少なくなり、電線のインダクタンスが減少して、静電容量が増えます

「静電容量が小さい」は誤りです

選択肢2. 送電容量が大きい。

断面積が同じ単導体に比べると、表皮効果が少なくなり、電線のインダクタンスが減少して、静電容量が増えるため電圧降下が少なくなって送電量が増えます

選択肢3. インダクタンスが小さい。

断面積が同じ単導体に比べると、表皮効果が少なくなり、電線のインダクタンスが減少します

選択肢4. コロナ開始電圧が高い。

多導体の場合、コロナ開始電圧が高くなってコロナ損失が減少し、通信障害が少なくなります。

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