1級電気工事施工管理技士の過去問
令和2年度(2020年)
午前 ロ 問24

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問題

1級 電気工事施工管理技術検定試験 令和2年度(2020年) 午前 ロ 問24 (訂正依頼・報告はこちら)

架空送電線における電線の微風振動防止対策として、不適当なものはどれか。
  • アーマロッドを取り付ける。
  • 電線を太線化する。
  • ダンパを取り付ける。
  • 電線の張力を大きくする。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は【4】です。

微風振動とは

架空送電線路に直角方向に風が当たると、気流が生じ、送電線路を上下に震動させ、それにより架空送電線路の端部等が金属疲労により、断線してしまったりします。

防止策として

(1)アーマロッドの取付(補強材を取り付ける事により断線を防ぐ)

(2)太線化する(細い方がより小さなエネルギーで振動しやすい)

(3)ダンパの取付(振動エネルギーを吸収する)

(4)電線の張力を小さくする(張力が大きく電線が張っている方がより振動しやすい)

ですので、張力を大きくするは防止策として不適当です。

他に径間を小さくする(径間が大きいほど張力も大きくなり、振動エネルギーも大きくなってしまう為)等があります。

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02

微風振動とは、架空送電線に対して直角方向に吹く比較的穏やかな風によって電線が上下に振動する現象をいいます。

この微風振動は、下記の条件で生じ易くなります。
・風向が一定である平野部 
・送電線の径間が大きい 
・電線の張力が大きい

よって正解は、4 です。

微風振動を防ぐ対策としては、1・2・3にある方法が有効です。

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03

架空送電線で起こる電線の微風振動の防止対策に関する問題です。

架空電線には、ゆるく一様な風が当たると、電線の背後にカルマン渦が生じて、鉛直方向に振動が続くようになります。振動の周波数が、電線の固有振動数と同じになると、電線が共振を起こして振動する現象が起こります。

共振振動が継続すると、電線の断線にもつながるため、対策が必要です。

選択肢1. アーマロッドを取り付ける。

アーマロッドを取付けて、クランプ近くの電線を強化します。振動を抑えて、電線の素線の断線を防止します。

選択肢2. 電線を太線化する。

直径に対して重量の軽い電線ほどカルマン渦は起きやすいため、直径を大きくすることで、重量も重くなるため、微風振動防止対策として有効です。

選択肢3. ダンパを取り付ける。

ダンパを取付けることで電線が振動したときのエネルギーを吸収するため、電線の振動対策となります。

選択肢4. 電線の張力を大きくする。

×

微風振動は、支持物の間隔が長く、電線の張力が大きいほど起こりやすくなります。

支持物の間隔は簡単には変えられないため、電線の張力を緩める対策が有効です。

「電線の張力を大きくする」は誤りです。

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