1級電気工事施工管理技士の過去問
令和2年度(2020年)
午前 ロ 問25

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問題

1級 電気工事施工管理技術検定試験 令和2年度(2020年) 午前 ロ 問25 (訂正依頼・報告はこちら)

低圧の電力系統に分散型電源を連系する場合において、分散型電源を自動的に解列しなければならない事象として、「電気設備の技術基準とその解釈」上、定められていないものはどれか。
  • 分散型電源の単独運転又は逆充電
  • 連系している電力系統における高調波の発生
  • 分散型電源の異常又は故障
  • 連系している電力系統の短絡事故、地絡事故又は高低圧混触事故

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この過去問の解説 (3件)

01

高調波とは、本来の周波数の3倍や5倍といった周波数のことで、ひずみ波の原因となるため発生や電源系統への混入を防ぐ必要があります。

しかし分散型電源を自動的に解列しなければならない事象として技術基準には定められていません。

よって正解は、2 です。

他の 1・3・4 については保護リレーにより発生を検知し、自動的に解列することが求められています。

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02

正解は【2】です。

分散型電源とは、電力事業者が行う発電設備以外の発電設備

(例として太陽光発電等)によって電力系統に連系するもので、

以下の時には、連系を解列(切り離す)するよう定められています。

・連系している電力系統の短絡事故、地絡事故又は高低圧混触事故

・分散型電源の異常又は故障

・分散型電源の単独運転又は逆潮流

異常や故障の際は、事故の拡大を防ぐ為に、連系の解列が求められます。

電力系統が送電してないのに、分散型電源の電力が送られる事を単独運転といい、感電等の危険もある為、してはなりません。

高調波の発生は解列事項としては定められていません。

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03

「電技解釈」第227条(低圧連系時の系統連系用保護装置)として、次のように自動解列の条件が示されています。

【 低圧の電力系統に分散型電源を連系する場合は、次の各号により、異常時に分散型電源を自動的に解列するための装置を施設します。

(1) 次のような異常を、保護リレー等で検出した場合は、分散型電源を自動的に解列します。

➀ 分散型電源の異常又は故障

② 連系している電力系統の短絡事故、地絡事故又は高低圧混触事故

③ 分散型電源の単独運転又は逆充電

 】

選択肢1. 分散型電源の単独運転又は逆充電

自動解列の条件、③ に該当します。

選択肢2. 連系している電力系統における高調波の発生

×

自動解列の条件には提供されません。

高調波の発生と、他の3つの選択肢を比べれば、解列しなければならない条件は、高調波は調整できるので、それ以外の選択肢と分かると思います。

選択肢3. 分散型電源の異常又は故障

自動解列の条件、➀ に該当します。

選択肢4. 連系している電力系統の短絡事故、地絡事故又は高低圧混触事故

自動解列の条件、② に該当します。

まとめ

<参考>

「電技解釈」第220条(分散型電源の系統連系設備に係る用語の定義)

には、ここで出てくる用語、例えば、解列・逆充電・単独運転などの用語が説明されています。

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