1級電気工事施工管理技士の過去問
令和2年度(2020年)
午前 ロ 問29

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問題

1級 電気工事施工管理技術検定試験 令和2年度(2020年) 午前 ロ 問29 (訂正依頼・報告はこちら)

フロアヒーティングに関する記述として、「電気設備の技術基準とその解釈」上、不適当なものはどれか。
  • 発熱線に電気を供給する電路の対地電圧は、200Vとした。
  • 発熱線に電気を供給する電路には、配線用遮断器及び漏電火災警報器を施設した。
  • 発熱線と電線の接続部分の収納には、鋼板製ボックスを使用した。
  • 屋内エントランスホールに施設する発熱線の温度は、80℃を超えないようにした。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は、2 です。

フロアヒーティングの発熱線は埋設されるため、重量物通過等による破損により短絡・地絡事故を生じる可能性があります。

よって、漏電火災警報器ではなく、漏電遮断器を設置しなければなりません。

他の、1・3・4 は正しく述べています。

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02

正解は【2】です。

発熱線に電気を供給する電路に、漏電遮断器を設けなければなりません。

(1)発熱線に電気を供給する電路の対地電圧は300V以下と定められています。

また、電熱ボード、電熱シートを造営材に固定して使用する場合は、

電気を供給する電路の対地電圧を150V以下とすると定められています。

(3)接続部分には、鋼板で堅ろうに製作したボックスを使用する事と定められています。

(4)発熱線の温度は80度を超えないように施設すること。

ただし道路、横断歩道橋または屋外駐車場において、

金属被覆を有する発熱線で施設する場合120度以下とすることができます。

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03

「電気設備の技術基準とその解釈」で定められている、フロアヒーティングに関する問題です。

選択肢1. 発熱線に電気を供給する電路の対地電圧は、200Vとした。

発熱線に電気を供給する電路の対地電圧は、300 V以下としますので、200 V は使用できます。

選択肢2. 発熱線に電気を供給する電路には、配線用遮断器及び漏電火災警報器を施設した。

×

発熱線に電気を供給する電路は、次のようにします。

➀ 専用の開閉器を各極に施設します。

② 過電流遮断器を各極に施設します。

発熱線に電気を供給する電路に、漏電火災警報器が必要なものは、電気温床等を施設する場合です。

したがって、「漏電火災警報器を施設した」は、誤りです

選択肢3. 発熱線と電線の接続部分の収納には、鋼板製ボックスを使用した。

発熱線相互あるいは電線と発熱線とを接続する場合、電流による接続部分の温度上昇が、接続部分以外の温度上昇より高くならないようにします。

また、次の処置を行います。

➀ 接続部分には、接続管その他の器具を使用し、あるいはろう付けします。

② 接続部分には、鋼板で堅ろうに製作したボックスを使用します。

③ 接続部分は、発熱線の絶縁物と同等以上の絶縁効力のあるもので被覆します。

選択肢4. 屋内エントランスホールに施設する発熱線の温度は、80℃を超えないようにした。

発熱線は、次により施設します。

➀ 人が触れられないように、また、損傷しないように、コンクリートなどの堅ろうで耐熱性のあるものの中に施設します。

② 発熱線の温度は、80℃を超えないように施設します。

③ 電気設備、弱電流電線あるいは水管やガス管などに、電気的、磁気的、熱的障害を及ぼさないように施設します。

まとめ

本問題は、「電技解釈」第195条(フロアヒーティング等の電熱装置の施設)のによります。

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