1級電気工事施工管理技士の過去問
令和2年度(2020年)
午前 ロ 問30

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問題

1級 電気工事施工管理技術検定試験 令和2年度(2020年) 午前 ロ 問30 (訂正依頼・報告はこちら)

低圧電路に施設する過電流遮断器の性能等に関する記述として、「電気設備の技術基準とその解釈」上、不適当なものはどれか。
ただし、低圧電路は、電動機のみに至る低圧分岐回路とする。
  • 過負荷保護装置は、電動機が損傷するおそれがある過電流を生じた場合に、自動的にこれを遮断すること。
  • 短絡保護専用ヒューズは、定格電流の1.3倍の電流に耐えること。
  • 短絡保護専用遮断器は、整定電流の1.2倍の電流で0.2秒以内に動作しないこと。
  • 過電流遮断器として、過負荷保護装置と短絡保護専用遮断器を組み合わせて使用する装置は、専用の一の箱の中に収めること。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は【3】です。

短絡保護専用遮断器について「電気設備の技術基準とその解釈」より

正しくは、

・定格電流の1倍の電流で自動的に動作しない事。

・整定電流値の1.2倍以上の電流を通じた場合、0.2秒以内に自動的に動作する事。

・整定電流は定格電流の13倍以下である事。

よって、整定電流値の1.2倍で動作しない事は不適当です。

また短絡保護専用ヒューズは

・定格電流の1.3倍の電流に耐えること。

・整定電流の10倍の電流を通じた場合に20秒以内に溶断する事。

が定められています。

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02

正解は、3 です。

低圧電路における遮断器は、定格電流の 1倍の電流で自動的に動作してはなりません。

逆に定格電流の 1.25倍および 2倍の電流が流れた場合に自動的に動作すべき時間がそれぞれ定められています。

他の、1・2・4 は正しく述べています。

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03

「電気設備の技術基準とその解釈」で定められている低圧電路に施設する過電流遮断器の性能等に関する問題です。

選択肢1. 過負荷保護装置は、電動機が損傷するおそれがある過電流を生じた場合に、自動的にこれを遮断すること。

過電流遮断器として低圧電路に施設する過負荷保護装置と短絡保護専用遮断器あるいは短絡保護専用ヒューズを組み合わせた装置は、電動機のみの低圧電路で使用するもので、次に適合するようにします。

過負荷保護装置は、電動機が焼損するおそれがある過電流を生じた場合には、自動的に遮断します

選択肢2. 短絡保護専用ヒューズは、定格電流の1.3倍の電流に耐えること。

短絡保護専用ヒューズは、次に適合するようにします。

➀ 過負荷保護装置が短絡電流によって焼損する前に、短絡電流を遮断する能力を持ったものとします。

②短絡保護専用ヒューズの定格電流は、過負荷保護装置の整定電流値以下とします。

③ 定格電流の1.3倍の電流に耐えるものとします。

④ 整定電流の10倍の電流を通じた場合には、20秒以内に溶断します。

選択肢3. 短絡保護専用遮断器は、整定電流の1.2倍の電流で0.2秒以内に動作しないこと。

×

短絡保護専用遮断器は、次に適合するようにします。

➀ 過負荷保護装置が短絡電流によって焼損する前に、短絡電流を遮断する能力を持ったものとします。

② 定格電流の1倍の電流で自動的に動作しないものとします。

③ 整定電流は、定格電流の13倍以下とします。

④ 整定電流の1.2倍の電流を通じた場合、0.2秒以内に自動的に動作します

「整定電流の1.2倍の電流で0.2秒以内に動作しない」は誤りです

選択肢4. 過電流遮断器として、過負荷保護装置と短絡保護専用遮断器を組み合わせて使用する装置は、専用の一の箱の中に収めること。

過負荷保護装置と短絡保護専用遮断器または短絡保護専用ヒューズは、専用の1つの箱の中に収めるようにします。

まとめ

本問題は、「電技解釈」第33条(低圧電路に施設する過電流遮断器の性能等)によります。

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