1級電気工事施工管理技士の過去問
令和2年度(2020年)
午前 ロ 問34
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問題
1級 電気工事施工管理技術検定試験 令和2年度(2020年) 午前 ロ 問34 (訂正依頼・報告はこちら)
3回線の22kV又は33kVのスポットネットワーク受電方式に関する記述として、不適当なものはどれか。
- 受電変圧器の二次側の電圧により、高圧スポットネットワーク方式と低圧のスポットネットワーク方式の2種類がある。
- プロテクタヒューズは、受電変圧器の二次側に設置される。
- プロテクタ遮断器は、ネットワーク母線からの逆潮流により遮断動作する。
- 受電用断路器は、ネットワークリレーの無電圧投入特性により自動的に投入される。
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この過去問の解説 (3件)
01
受電用断路器とは、電力供給側から見て、需要家設備の最初に置かれる断路器のことです。
もし需要家設備の保守・工事のために意図的に停電している際に、受電用断路器需要が自動的に投入されるなら事故に至りかねません。
よって、受電用断路器をネットワークリレーの無電圧投入特性による自動投入とすることは考えられません。
ネットワークリレーの無電圧投入特性により自動的に投入されるのは、プロテクタ遮断器です。
他の、1・2・3 は正しく述べています。
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02
正解は【4】です。
スポットネットワーク方式は、
電源側より
①受電断路器
②ネットワーク変圧器
③プロテクタヒューズ
④計器用変成器
⑤プロテクタ遮断器
からなっています。
断路器は、保守、点検の際に用いる物であって、負荷電流の開閉はできません。
よって自動的に投入は間違いです。
プロテクタヒューズは変圧器の2次側の短絡保護の為に設置されます。
スポットネットワーク方式の特徴である
・逆電力遮断
・差電圧投入
・無電圧投入
をリレー回路により、プロテクタ遮断器を動作させています。
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03
3回線の22kV又は33kVのスポットネットワーク受電方式に関する問題です。
スポットネットワーク受電は、変電所から3回線の22 kV か 33 kV配電線をT分岐して受電し、回線ごとに、受電用断路器-ネットワーク変圧器-ネットワークプロテクタ(ヒューズと遮断器)を設置して、二次側は同一母線に接続されます。
変圧器は、1回線がダウンしても、残りの変圧器で前負荷をカバーできます。
〇
スポットネットワーク受電設備を変圧器の二次側電圧で分類すると、高圧スポットネットワーク方式と、低圧スポットネットワーク方式の2種類があります。
ただし、我が国では、低圧スポットネットワーク方式が採用されています。
〇
プロテクタヒューズは、ネットワーク変圧器の二次側に設置されます。
〇
ネットワーク配電線で事故が起きると、電源変電所から切り離され、ネットワーク母線を通して事故回線に接続するネットワークプロテクタを通して、事故点に事故電流が逆流します。逆電流はネットワークリレーが検出し、プロテクタ遮断器を動作させて事故配電線を母線から切り離します。
×
全ネットワーク変圧器が停止して母線が無電圧になっている時に、変圧器が充電されると、自動的にプロテクタ遮断器が投入される特性があります。
「受電用断路器は、…自動的に投入」は誤りです。
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