1級電気工事施工管理技士の過去問
令和2年度(2020年)
午前 ロ 問36

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問題

1級 電気工事施工管理技術検定試験 令和2年度(2020年) 午前 ロ 問36 (訂正依頼・報告はこちら)

コージェネレーションシステム( CGS )に関する記述として、「日本産業規格( JIS )」上、不適当なものはどれか。
  • 省エネルギー率とは、従来システムで運用する場合のエネルギー量とCGSを採用した場合のエネルギー量との削減率である。
  • 熱電比とは、建物又は施設の熱需要を電力需要で除した値である。
  • 電力負荷追従運転とは、電力需要を基準にCGSを運転する運転制御方式である。
  • ピークカット運転とは、発電機の過負荷停止を避けるために、発電機容量に見合った負荷以外を遮断する方式である。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は、4 です。

コージェネレーションシステムは、発電による電力だけでなく排熱を含めた熱も利用するシステムです。

運転方式には、常に運転を行ない不足分を他から供給してもらうベースロード運転、逆に通常は買電電力を使用し需要の多いピーク時にのみ発電を行なうピークカット運転、があります。

ピークカット運転により、買電の基本料金を抑えることができるといった経済的なメリットがあります。

他の、1・2・3 は正しく述べています。

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02

正解は【3】です。

コージェネレーションシステムは、発電の際に出る排熱も利用し、

総合エネルギー効率を高めたシステムの総称です。

ピークカット運転とは、JISより、需要電力のピーク負荷部分に、

コージェネレーション発電の電力を供給する運転方式です。

遮断する方式では、不適当です。

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03

「日本産業規格( JIS )」の規格に対する、コージェネレーションシステム( CGS )に関する問題です。

選択肢1. 省エネルギー率とは、従来システムで運用する場合のエネルギー量とCGSを採用した場合のエネルギー量との削減率である。

従来システムで運用する場合のエネルギー量と、CGS採用の場合の、エネルギー量との削減率です。

        従来の年間エネルギー量 - CGSによる年間エネルギー量

省エネルギー率 =―――――――――――――――――――――――――

              従来の年間エネルギー量

選択肢2. 熱電比とは、建物又は施設の熱需要を電力需要で除した値である。

建物又は施設の熱需要と電力需要との比です。

      熱需要(建物又は施設の熱必要熱量)

熱電比 =――――――――――――――――――――

      電力需要(建物又は施設の電力必要熱量)

選択肢3. 電力負荷追従運転とは、電力需要を基準にCGSを運転する運転制御方式である。

電力負荷追従運転は、選択肢の記述通りの内容です。

選択肢4. ピークカット運転とは、発電機の過負荷停止を避けるために、発電機容量に見合った負荷以外を遮断する方式である。

×

ピークカット運転は、契約電力を抑えてランニングコストを下げ、受電設備のイニシャルコストを低減するために、需要電力のピーク負荷部分に発電電力を供給する運転方式です。

選択肢の記述内容は、「負荷選択遮断」の内容です

まとめ

問題に適用される JIS 規格は、JIS B 8121 (コージェネレーションシステム用語)です。

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