1級電気工事施工管理技士の過去問
令和2年度(2020年)
午前 ハ 問56

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問題

1級 電気工事施工管理技術検定試験 令和2年度(2020年) 午前 ハ 問56 (訂正依頼・報告はこちら)

建築物の鉄骨構造に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • ラーメン構造は、柱と梁を剛強に接合した構造である。
  • ラーメン構造の柱や梁は、ブレース構造に比べて部材の断面は大きくなる。
  • ブレース構造は、柱、梁及びブレースで構成する三角形の形状によって骨組みの変形を防ぐ構造である。
  • ブレース構造のブレースは、主に曲げモーメントに抵抗する部材である。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は4です。

ブレースとは筋交いのことで、鉄骨構造物におけるブレース構造とは柱・梁・筋交いを基本部材とするものを指し、ブレースの引張力により「柱と梁の接合部が変形するのを防止」しています。

他の1・2・3は正しく述べています。

なおラーメン構造とは柱と梁のみで構成するものを指します。

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02

建築物の鉄骨構造に関する問題です。

選択肢1. ラーメン構造は、柱と梁を剛強に接合した構造である。

〇 正しいです。

 

ラーメン構造は、柱と梁のみで荷重を支える構造です。

選択肢2. ラーメン構造の柱や梁は、ブレース構造に比べて部材の断面は大きくなる。

〇 正しいです。

 

ブレース構造は、筋交い筋で変形に対抗するため、

ラーメン構造よりも部材の断面は小さくなります。

選択肢3. ブレース構造は、柱、梁及びブレースで構成する三角形の形状によって骨組みの変形を防ぐ構造である。

〇 正しいです。

 

選択肢のとおりです。

選択肢4. ブレース構造のブレースは、主に曲げモーメントに抵抗する部材である。

✕ 誤りです。

 

ブレース構造のブレースには、

曲げモーメントは作用しません。

 

まとめ

ラーメン構造は、鉄筋コンクリート造や鉄骨造の建築物の基本構造です。

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03

建築物の鉄骨構造、ラーメン構造とブレース構造、に関する問題です。

選択肢1. ラーメン構造は、柱と梁を剛強に接合した構造である。

ラーメン構造は、部材をそれぞれの接点で剛接合して、部材が接合部で一体化するようにした構造です。ラーメン構造によって、梁と柱が一体となり、構造物を支える構造となります。

選択肢2. ラーメン構造の柱や梁は、ブレース構造に比べて部材の断面は大きくなる。

ブレース構造は、骨組みにブレースを配置して、水平力に抵抗させる構造です。梁と柱に囲まれた面に斜めにブレース材渡す筋交構造です。

ブレース構造はブレースによって地震力を負担させますが、ラーメン構造は柱と梁を強力に接合して地震に耐える構造としているため、ブレース構造の方が、部材断面を合理的に使用できます。

よって、ラーメン構造の部材の方が、ブレース構造に比べ、断面が大きくなります。

選択肢3. ブレース構造は、柱、梁及びブレースで構成する三角形の形状によって骨組みの変形を防ぐ構造である。

柱、梁及びブレース部材によって三角形が作られるために、ブレースには軸力しか作用せず、ブレースをたすき掛けにすることで、どの方向の地震力の作用にも、水平力をブレースに流し、柱や梁は壊れにくくブレースのピン接合が変形するだけです。

選択肢4. ブレース構造のブレースは、主に曲げモーメントに抵抗する部材である。

×

ブレース構造のブレースは、ピン接合となっているため、接合部が自由に回転でき、曲げモーメントが発生しません。

したがって、「曲げモーメントに抵抗する部材」は誤りです

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