1級電気工事施工管理技士の過去問
令和2年度(2020年)
午後 イ 問59

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問題

1級 電気工事施工管理技術検定試験 令和2年度(2020年) 午後 イ 問59 (訂正依頼・報告はこちら)

水力発電所の有水試験として、最も関係のないものはどれか。
  • 通水検査として、導水路、水槽及び水圧鉄管に充水し、漏水などの異常がないことを確認した。
  • 水車関係機器の単体動作試験として、圧油装置の調整後、調速機によるガイドベーンの開閉の動作を確認した。
  • 発電機特性試験として、発電機を定格速度で運転し、電圧調整試験を実施後、無負荷飽和特性、三相短絡特性など諸特性の測定を行った。
  • 非常停止試験として、発電機の一定負荷運転時に、非常停止用保護継電器のひとつを動作させ、所定の順序で水車が停止することを確認した。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は2です。

水力発電設備は、製造時に単体動作試験が行なわれ、現場での組立設置後にそれぞれ機能ごとの試験が行なわれます。
その後、有水試験を含む試験運転が行なわれます。

ガイドベーンとは反動水車において水車への流量を調整する装置であり、調速機によるガイドベーンの動作差確認は有水試験以前に行なわれます。

他の1・3・4は有水試験に関係する確認・測定事項です。

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02

水力発電所の有水試験に関する問題です。

選択肢1. 通水検査として、導水路、水槽及び水圧鉄管に充水し、漏水などの異常がないことを確認した。

〇 正しいです。

 

通水検査は、有水試験の最初の段階での、基本的な試験です。

選択肢2. 水車関係機器の単体動作試験として、圧油装置の調整後、調速機によるガイドベーンの開閉の動作を確認した。

✕ 誤りです。

 

ガイドベーンの動作確認は、

有水試験より前の機器設置時に行います。

選択肢3. 発電機特性試験として、発電機を定格速度で運転し、電圧調整試験を実施後、無負荷飽和特性、三相短絡特性など諸特性の測定を行った。

〇 正しいです。

 

発電機の特性試験は、有水試験でないと行えません。

選択肢4. 非常停止試験として、発電機の一定負荷運転時に、非常停止用保護継電器のひとつを動作させ、所定の順序で水車が停止することを確認した。

〇 正しいです。

 

非常停止試験は、有水試験でないと行えません。

まとめ

水力発電所の有水試験は、実際に水を流して、

発電所の諸機能に問題がないかを確認します。

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03

水力発電所の有水試験に関する問題です。

有水試験項目には、次の検査を行います。

➀ 通水検査       ② 初回転試験    ③ 発電機特性試験

④ 自動始動停止試験   ⑤ 負荷遮断試験   ⑥ 入力遮断試験

⑦ 非常停止試験     ⑧ 油圧低下急停止試験   

⑨ ポンプ油圧低下非常停止試験         ⑩ 無負荷励磁試験

⑪ 負荷急増試験     ⑫ 負荷試験     ⑬ 入力試験

⑭ 騒音試験       ⑮ 振動試験     ⑯ 水車の効率測定

⑰ ポンプの効率測定

選択肢1. 通水検査として、導水路、水槽及び水圧鉄管に充水し、漏水などの異常がないことを確認した。

通水試験は、有水試験です。

選択肢2. 水車関係機器の単体動作試験として、圧油装置の調整後、調速機によるガイドベーンの開閉の動作を確認した。

×

水車関係機器の単体動作試験は、機器設置時に行う検収検査です

有水試験項目ではありません。

選択肢3. 発電機特性試験として、発電機を定格速度で運転し、電圧調整試験を実施後、無負荷飽和特性、三相短絡特性など諸特性の測定を行った。

発電機特性試験は、有水試験項目です。

選択肢4. 非常停止試験として、発電機の一定負荷運転時に、非常停止用保護継電器のひとつを動作させ、所定の順序で水車が停止することを確認した。

非常停止試験は、有水試験です。

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