1級電気工事施工管理技士の過去問
令和2年度(2020年)
午後 ロ 問71

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問題

1級 電気工事施工管理技術検定試験 令和2年度(2020年) 午後 ロ 問71 (訂正依頼・報告はこちら)

アロー形ネットワーク工程表のクリティカルパスに関する記述として、不適当なものはどれか。
  • クリティカルパスは、必ずしも1本の経路とは限らない。
  • クリティカルパス上のアクティビティのフロートは、0(ゼロ)である。
  • クリティカルパス上では、各イベントの最早開始時刻と最遅完了時刻は等しくなる。
  • クリティカルパスは、開始点から終了点までのすべての経路のうち、最も短い経路である。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は4です。

クリティカルパスとは、様々な工程経路のうち、作業期間を左右するという点で最も重要な一連の工程の流れを言います。

これはアロー形ネットワーク工程表の、開始点から終了点までのすべての経路のうち、最も長い経路にあたります。

他の1・2・3はいずれも正しい記述です。

参考になった数24

02

アロー形ネットワーク工程表のクリティカルパスに関する問題です。


 

選択肢1. クリティカルパスは、必ずしも1本の経路とは限らない。

〇 正しいです。

 

クリティカルパスは、最も時間のかかる経路ですが、

複数の経路となる場合もあります。

選択肢2. クリティカルパス上のアクティビティのフロートは、0(ゼロ)である。

〇 正しいです。

 

アクティビティとは、作業の流れを表す矢印のことです。

イベントに複数のアクティビティが集まると、作業の所要時間に差が出ます。

この余裕時間の事をフロートといいます。

クリティカルパスでは、余裕時間はゼロなので、フロートはゼロです。

選択肢3. クリティカルパス上では、各イベントの最早開始時刻と最遅完了時刻は等しくなる。

〇 正しいです。

 

クリティカルパスは、フロートがゼロの経路なので、

各イベントの最早開始時刻と最遅完了時刻は等しくなります。

選択肢4. クリティカルパスは、開始点から終了点までのすべての経路のうち、最も短い経路である。

✕ 誤りです。

 

クリティカルパスは、開始点から終了点までのすべての経路のうち、最も長い経路です。

まとめ

クリティカルパスに遅れが発生すると全体の工期が遅れるため、

この経路を管理することが重要になります。

参考になった数5

03

アロー形ネットワーク工程表のクリティカルパスに関する問題です。

選択肢1. クリティカルパスは、必ずしも1本の経路とは限らない。

所要経路のうち最も長い日数掛かる経路がクリティカルパスです。

開始点から終了点までのすべての経路の中には、同じ日数のかかる経路が数本あることもあります。

選択肢2. クリティカルパス上のアクティビティのフロートは、0(ゼロ)である。

クリティカルパスは最も日数のかかる経路ですが、その経路のいくつかには、分岐した経路のある場合があります。分岐した経路の短い方には余裕ができ、これをフロートと言います。

クリティカルパスは、常に長い時間の方の経路を進むため、フロートはありません(0 です)。

選択肢3. クリティカルパス上では、各イベントの最早開始時刻と最遅完了時刻は等しくなる。

最早開始時刻は、イベントが終了して最も早く作業が開始できる時刻です。

対して、最遅完了時刻は、他のイベントが先行作業で先に始まっても、それから作業開始しても間に合う時刻です。

したがって、クリティカルパス上では、最早開始時刻は全体の最も遅く始まる時刻となり、最遅完了時刻は、イベントがすぐに始める時刻であることから、等しくなります。

選択肢4. クリティカルパスは、開始点から終了点までのすべての経路のうち、最も短い経路である。

×

クリティカルパスは、開始点から終了点までのすべての経路のうち、最も長い経路です。

「最も短い経路」は誤りです。

参考になった数5