1級電気工事施工管理技士の過去問
令和3年度(2021年)
午前 イ 問10
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問題
1級 電気工事施工管理技術検定試験 令和3年度(2021年) 午前 イ 問10 (訂正依頼・報告はこちら)
変電所に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 系統電圧を調整する負荷時タップ切換装置には、電圧調整方式としては直接式が、限流方式としては抵抗式がある。
- 二重母線は、環状母線に比べて所要面積が少なくて済むが、系統運用上の自由度が少ない。
- ガス絶縁変圧器は、不燃性ガスを絶縁に使用しており、地下変電所など屋内設置に適している。
- 中性点接地方式の直接接地では、変圧器に段絶縁を施すことが可能となり、経済的である。
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この過去問の解説 (4件)
01
環状母線は、
系統運用上の融通性があまりない。
(系統運用:×)
二重母線は、
所要面積が増えるが,
機器や母線の点検時および事故時の運用などの系統運用が便利になる。
(所用面積:×、系統運用:○)
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02
変電所の、広い範囲に渡った設備や機器などの問題です。
〇 正しいです。
変電所で系統の電圧調整の方法として、直接電圧を調整する場合は、負荷時タップ切り替え変圧器があります。抵抗式は、タップの切換中にタップ間を流れる循環電流の制限のため,タップ間に抵抗を用います。
× 誤りです。
二重母線と、環状母線の特徴を以下に整理しました。
母線方式 特徴
――――――――――――――――――――――――――――――――――
二重母線方式 ・母線分割運用では、送電線と機器が自由に組み立てられます。
・母線作業を行うとき、送電線や機器の停止せずできます。
・母線事故が起きたとき、複数の送電線と機器を停止します。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
環状母線方式 ・系統構成変更には自由さに欠けます。
・母線停止作業では、母線接続機器の停止が必要です。
・母線に事故があると、停止範囲が少なくて済みます。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「系統運用上の自由度が少ない」は誤りで、少ないのは、環状母線方式です。
〇 正しいです。
ガス絶縁変圧器は、SF6(6フッ化硫黄)ガスを絶縁体として使用する変圧器です。油入変圧器のように絶縁油温度変化による油膨張吸収用のタンクが必要なく、変圧器の高さを低くできるため、地下変電所のように低い位置に設置できます。
〇 正しいです。
中性点接地方式の直接接地では、低減絶縁か段絶縁が可能です。接地装置の価格が安く、経済的です。ただし、絶縁レベルは、数ある接地方式の中で、最も悪いです。
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03
2重母線は系統運用の自由度が高く、片母線の停止が容易ですが、所用面積が増加してしまいます。
一方環状母線は所用面積は少ないが、系統運用上の自由度が少なく制御などが複雑になります。
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04
この問題で覚えておくポイントは以下の通りです。
二重母線は、1系統停止できるなど運用上の自由度は高いが、所用面積は増加します。
適当です。
不適当です。
適当です。
適当です。
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