1級電気工事施工管理技士の過去問
令和3年度(2021年)
午前 イ 問11

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問題

1級 電気工事施工管理技術検定試験 令和3年度(2021年) 午前 イ 問11 (訂正依頼・報告はこちら)

送配電系統における短絡容量の軽減対策に関する記述として、不適当なものはどれか。
  • 高インピーダンスの変圧器を採用する。
  • 上位電圧の系統を導入し、既設系統を分割する。
  • 限流リアクトルを設置する。
  • 電力用コンデンサを設置する。

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この過去問の解説 (4件)

01

短絡容量を抑制する対策として、

下記の方法が上げられる。

高インピーダンスの変圧器を採用する

上位電圧の系統を導入し、既設系統を分割する。

限流リアクトルを設置する

A:(4)

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02

電力系統の大きさが拡大すると、短絡による容量も拡大し、信頼度や安定度が著しく損なわれます。短絡容量が拡大すると、接続する電力用機器の強度、地絡電流による電位上昇、通信への誘導障害などが起ります。

送配電系統において、短絡容量の軽減対策に関する問題です。

選択肢1. 高インピーダンスの変圧器を採用する。

〇 正しいです。

変圧器のインピーダンスを高くすることで、短絡容量を小さく抑制できます。

選択肢2. 上位電圧の系統を導入し、既設系統を分割する。

〇 正しいです。

現在の電圧系統より上位の電圧系統を作り、既設の系統を分割します。

系統安定度と短絡容量のどちらかが限界に達する箇所で、昇圧します。

選択肢3. 限流リアクトルを設置する。

〇 正しいです。

母線間に限流リアクトルを設置します。限流リアクトルは、短絡事故時の電流を制限することが目的で、系統インピーダンスを高めます。また、遮断器の短絡容量不足にも対応できます。

選択肢4. 電力用コンデンサを設置する。

× 誤りです。

電力用コンデンサは、無効電流による電圧降下を改善するために使用され、負荷の力率遅れに対応します。

短絡容量の軽減対策には使用されません。

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03

送配電系統における短絡容量の軽減対策は以下の通りです。

・系統電圧を高くする

・変圧器のインピーダンスを高くする。

・限流(直列)リアクトルの設置

・系統を分割して系統インピーダンスを高くする。

参考になった数14

04

この問題で覚えておくポイントは以下の通りです。

短絡容量の抑制は、系統を分割すること、高インピータンス変圧器を採用するなどかあり、電力用コンデンサは対策とはなりません。

選択肢1. 高インピーダンスの変圧器を採用する。

適当です。

選択肢2. 上位電圧の系統を導入し、既設系統を分割する。

適当です。

選択肢3. 限流リアクトルを設置する。

適当です。

選択肢4. 電力用コンデンサを設置する。

不適当です。

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