1級電気工事施工管理技士の過去問
令和3年度(2021年)
午前 イ 問12
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問題
1級 電気工事施工管理技術検定試験 令和3年度(2021年) 午前 イ 問12 (訂正依頼・報告はこちら)
直流送電に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 安定度の問題がなく、送電線の許容電流まで送電容量を大きくすることができる。
- 直流送電で交流系統を連系しても、それぞれの短絡容量が増加しない。
- 電力潮流の制御が迅速、かつ容易に行える。
- 高電圧・大電流の遮断が容易に行える。
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この過去問の解説 (4件)
01
直流送電方式の利点はこちらです。
長距離送電が可能で海底ケーブルの送電に適している。
周波数の異なる系統も連系可能。
交流送電方式に比べ送電損失が少ない。
直流送電方式の欠点はこちらです。
コストが高いため、送電距離が短い時には不向き。
高電圧・大電流の直流遮断が極めて困難である。
電食を引き起こす恐れがある。
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02
高電圧・大電流の遮断が容易に行える。
→直流電流では電流零点がないため、大電流の遮断が難しい。×
A:(4)
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03
直流送電は、交流を変圧器で昇圧してからコンバータで直流に変換し、直流送電した電源を受電側で逆変換して交流に変換します。
電力系統の直流送電について、交流送電との連携や相違に関しての問題です。
〇 正しいです。
交流のようにリアクタンスや位相角の影響を考慮する必要がなく、直流送電は抵抗の影響しか受けないため、安定度に問題がなく、送電線の許容電流まで送電容量を大きくできます。
〇 正しいです。
直流送電による交流系統との連系では、変換装置を介しているため、直流連携による短絡容量の増加はありません。
〇 正しいです。
変換装置を介して交流と直流の変換が行われるため、電力潮流の制御は、迅速で容易です。
× 誤りです。
電流と電圧のゼロ点がないため、高電圧・大電流の遮断は困難です。
したがって、「容易に行える」は誤りです。
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04
この問題で覚えておくポイントは以下の通りです。
直流の高電圧、大電流は、遮断が困難となります。
適当です。
適当です。
適当です。
不適当です。
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