1級電気工事施工管理技士の過去問
令和3年度(2021年)
午前 ロ 問20

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

1級 電気工事施工管理技術検定試験 令和3年度(2021年) 午前 ロ 問20 (訂正依頼・報告はこちら)

揚水発電に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 系統の供給余力電気エネルギーを水の位置エネルギーに変換して蓄え、これをピーク時等に電気エネルギーに変換して供給する。
  • 河川の流量に制約されるため、一般水力発電に比べて地点選定が困難である。
  • 軽負荷時に揚水することによって系統の負荷率を改善し、火力発電所の稼働率が向上する。
  • 可変速揚水発電システムは、深夜あるいは系統需要が少ないときに揚水運転をしながら、可変速運転により入力を調整し、周波数調整を行う。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (4件)

01

揚水発電は、

河川の流量に制約されない。

電力需要の少ない深夜・週末、あるいは豊水期に、

下部貯水池やダムからポンプで上部貯水池に揚水し、

電力需要の多いときや渇水期にこの水を使用して発電する。

A:(2)

参考になった数20

02

揚水発電は、深夜などの負荷が軽いときに、余剰の電力でポンプを回して上部貯水池に揚水し、負荷がピークになったときに、揚水した水を落下させ、発電する方式です。

その揚水発電に関する問題です。

選択肢1. 系統の供給余力電気エネルギーを水の位置エネルギーに変換して蓄え、これをピーク時等に電気エネルギーに変換して供給する。

〇 正しいです。

記述通りです。

選択肢2. 河川の流量に制約されるため、一般水力発電に比べて地点選定が困難である。

× 誤りです。

揚水発電では、河川の水は使用しません。

したがって、「河川の流量に制約される~」は誤りです。

選択肢3. 軽負荷時に揚水することによって系統の負荷率を改善し、火力発電所の稼働率が向上する。

〇 正しいです。

記述通りです。

選択肢4. 可変速揚水発電システムは、深夜あるいは系統需要が少ないときに揚水運転をしながら、可変速運転により入力を調整し、周波数調整を行う。

〇 正しいです。

可変速揚水発電システムは、需要が少ないときに揚水しますが、急に需要が高くなったようなときには、可変速で用水量を減らして入力と周波数の調整を行います。

参考になった数8

03

揚水発電に関する問題です。

選択肢1. 系統の供給余力電気エネルギーを水の位置エネルギーに変換して蓄え、これをピーク時等に電気エネルギーに変換して供給する。

〇 正しいです。

系統の電力負荷を平均化する効果があります。

選択肢2. 河川の流量に制約されるため、一般水力発電に比べて地点選定が困難である。

貯水池から上部貯水池に揚水するため、河川の流量には影響されません。

選択肢3. 軽負荷時に揚水することによって系統の負荷率を改善し、火力発電所の稼働率が向上する。

〇 正しいです。

負荷が平均化され、負荷率が改善されます。

また、軽負荷時に休止せざるを得なかった火力発電所の発電電力を揚水に使用するため、

、火力発電所の稼働率が向上します。

選択肢4. 可変速揚水発電システムは、深夜あるいは系統需要が少ないときに揚水運転をしながら、可変速運転により入力を調整し、周波数調整を行う。

〇 正しいです。

可変速運転で揚水量を調整することによって、周波数調整の効果があります。

まとめ

揚水発電でピークカットすることにより、最大電力を抑える事が可能で、

系統の安定性向上に寄与します。

参考になった数5

04

この問題で覚えておくポイントは以下の通りです。

用水発電は、貯水池やダムから揚水するため、河川の流量に制約されません。

選択肢1. 系統の供給余力電気エネルギーを水の位置エネルギーに変換して蓄え、これをピーク時等に電気エネルギーに変換して供給する。

適当です。

選択肢2. 河川の流量に制約されるため、一般水力発電に比べて地点選定が困難である。

不適当です。

選択肢3. 軽負荷時に揚水することによって系統の負荷率を改善し、火力発電所の稼働率が向上する。

適当です。

選択肢4. 可変速揚水発電システムは、深夜あるいは系統需要が少ないときに揚水運転をしながら、可変速運転により入力を調整し、周波数調整を行う。

適当です。

参考になった数4