1級電気工事施工管理技士の過去問
令和3年度(2021年)
午前 ロ 問21

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問題

1級 電気工事施工管理技術検定試験 令和3年度(2021年) 午前 ロ 問21 (訂正依頼・報告はこちら)

架空送電線におけるスリートジャンプによる事故の防止対策として、不適当なものはどれか。
  • 電線の張力を大きくする。
  • 長径間になることを避ける。
  • 単位重量の小さい電線を使用する。
  • 電線相互のオフセットを大きくする。

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この過去問の解説 (4件)

01

スリートジャンプの障害防止対策として

下記対策がある。

・垂直径間距離や電線のオフセットを大きくとり、電線同士の接触障害を防止する。

・相間スペーサを設置し、電線接触障害を防止する。

・なるべく氷雪の少ないルートを選定する。

・径間が長いとスリートジャンプが発生しやすいので、径間長を適正にする。

A:(3)

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02

スリートジャンプとは、送電線に付着した氷雪が脱落したときに、電線が跳ね上がる現象のことです。

この架空送電線でのスリートジャンプによる事故の防止対策に関しての問題です。

選択肢1. 電線の張力を大きくする。

〇 正しいです。

記述通りです。

選択肢2. 長径間になることを避ける。

〇 正しいです。

支持物との径間が長いと、スリートジャンプが発生しやすいため、径間長さを適正な長さにします。

選択肢3. 単位重量の小さい電線を使用する。

× 誤りです。

電線は、単位重量の大きい電線を使用します。電線の重力によって、跳ね上がりを少なくできます。

「単位重量の小さい電線の使用」は、誤りです。

選択肢4. 電線相互のオフセットを大きくする。

〇 正しいです。

電線相互のオフセット(間隔)を大きくとって、電線同士の接触を防止します。

垂直径間距離についてもオフセットを大きくします。

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03

架空送電線におけるスリートジャンプに関する問題です。

電線に付着した氷雪が落下し、電線が跳ね上がる現象をスリートジャンプといいます。

選択肢1. 電線の張力を大きくする。

〇 正しいです。

電線を強く張れば、電線は跳ね上がりにくくなります。

選択肢2. 長径間になることを避ける。

〇 正しいです。

長径間になるほど、電線は跳ね上がりやすくなります。

選択肢3. 単位重量の小さい電線を使用する。

✕ 誤りです。

電線が重いほど、電線は跳ね上がりにくくなります。 

選択肢4. 電線相互のオフセットを大きくする。

〇 正しいです。

電線間の距離が大きいほど、スリートジャンプによる事故は起こりにくくなります。

まとめ

どんな時に電線は跳ね上がるのか、想像すると正解に近付きます。

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04

この問題で覚えておくポイントは以下の通りです。

電線は単位重量が大きく弾性の小さいものを使用し、強く張ることがスリートジャンプの障害防止対策となります。

選択肢1. 電線の張力を大きくする。

適当です。

選択肢2. 長径間になることを避ける。

適当です。

選択肢3. 単位重量の小さい電線を使用する。

不適当です。

選択肢4. 電線相互のオフセットを大きくする。

適当です。

参考になった数4