1級電気工事施工管理技士の過去問
令和3年度(2021年)
午前 ロ 問32

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問題

1級 電気工事施工管理技術検定試験 令和3年度(2021年) 午前 ロ 問32 (訂正依頼・報告はこちら)

PF・S形受電設備の主遮断装置として用いる限流ヒューズ付高圧交流負荷開閉器に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 相間及び側面には、絶縁バリアを取り付ける。
  • 限流ヒューズは、一般に過負荷保護専用として使用する。
  • 高圧交流負荷開閉器は、3極を同時に開閉する構造である。
  • 限流ヒューズのl相が遮断した場合は、ストライカが動作して欠相運転を防止する。

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この過去問の解説 (3件)

01

PF・S形受電設備の主遮断装置として用いる限流ヒューズ(PF)付高圧交流負荷開閉器(LBS)に関する問題です。

選択肢1. 相間及び側面には、絶縁バリアを取り付ける。

〇 正しいです。

限流ヒューズ付高圧交流負荷開閉器の降圧充電露出部には、前面に透明なカバーを設け、赤字表示します。さらに、相間および側面には絶縁バリアを設けます

選択肢2. 限流ヒューズは、一般に過負荷保護専用として使用する。

× 誤りです。

限流ヒューズは、短絡時の保護として使用されます。

過負荷保護用には使用されませんので、誤りです。

選択肢3. 高圧交流負荷開閉器は、3極を同時に開閉する構造である。

〇 正しいです。

ヒューズの動作により、負荷開閉器の3極すべてが自動的に開極します。

選択肢4. 限流ヒューズのl相が遮断した場合は、ストライカが動作して欠相運転を防止する。

〇 正しいです。

ヒューズが1本でも溶断したときには、ストライカ(ヒューズの端部にある棒)が外に突き出すように動作し、3極同時に開放します欠相運転の防止のためです

参考になった数18

02

PF・S形受電設備の主遮断装置として用いる限流ヒューズ付高圧交流負荷開閉器に関する問題です。

選択肢1. 相間及び側面には、絶縁バリアを取り付ける。

〇 正しいです。

アークによる短絡や、小動物の侵入による短絡などを防止すため、

絶縁バリヤを取り付けます。

選択肢2. 限流ヒューズは、一般に過負荷保護専用として使用する。

✕ 誤りです。

高圧交流負荷開閉器(LBS)は、負荷の開閉機能はあっても、

短絡電流の遮断機能はないため、源流ヒューズで短絡電流を保護します。

選択肢3. 高圧交流負荷開閉器は、3極を同時に開閉する構造である。

〇 正しいです。

欠相運転を防止するためです。

選択肢4. 限流ヒューズのl相が遮断した場合は、ストライカが動作して欠相運転を防止する。

〇 正しいです。

欠相運転により、負荷に過電圧がかかり、破損のリスクがあります。

まとめ

限流ヒューズ(PF)付高圧交流負荷開閉器(LBS)は、

比較的安価であるため、小規模の受電設備によく使用されます。

参考になった数2

03

この問題で覚えておくポイントは以下の通りです。

限流ヒューズは、過負荷保護だけでなく、短絡電流を遮断する目的もあります。

選択肢1. 相間及び側面には、絶縁バリアを取り付ける。

適当です。

選択肢2. 限流ヒューズは、一般に過負荷保護専用として使用する。

不適当です。

選択肢3. 高圧交流負荷開閉器は、3極を同時に開閉する構造である。

適当です。

選択肢4. 限流ヒューズのl相が遮断した場合は、ストライカが動作して欠相運転を防止する。

適当です。

参考になった数1