1級電気工事施工管理技士の過去問
令和3年度(2021年)
午前 ハ 問55
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問題
1級 電気工事施工管理技術検定試験 令和3年度(2021年) 午前 ハ 問55 (訂正依頼・報告はこちら)
鉄筋コンクリート構造の建築物における、梁貫通に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 貫通孔の径は、梁せいの1/3以下とした。
- 貫通孔が並列する場合の中心間隔は、孔径平均値の3倍以上とする。
- 貫通孔の横方向の位置は、柱の付近が望ましい。
- 貫通孔の上下方向の位置は、梁せいの中心付近が望ましい。
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この過去問の解説 (3件)
01
3が誤り。
貫通孔の横方向の位置は、柱付近に貫通孔を設置すると、梁と柱の一体性が失われて強度を下げるため、不適当です。
よって、貫通孔は柱面から1.5D(Dは梁せい)以上離します。但し、地中梁は除きます。
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02
鉄筋コンクリート構造の建築物で、梁貫通に関する問題です。
梁の貫通孔は、梁のせん断力低下や孔の周囲の応力集中が生じるために、孔径はできるだけ小さくして、せん断力の小さい部分に設けます。
貫通孔に関しては、選択肢のようにする必要があります。
〇 正しいです。
孔の径は、梁せいの 1/3 以下とします。
梁せいとは、梁の下面から上面までの高さです。孔が円形でないときは、外接円とします。
〇 正しいです。
孔が並列になるときの中心間隔は、並んだ数だけの孔の径の平均値の3倍以上とします。
× 誤りです。
梁の貫通孔は、せん断力の小さい部分に設けます。
梁が等分布荷重の掛かったものとして、せん断力の大きさの線図を描くと、左端が+の最高値、右端が-の最高値となり、2つの点を結んだ線が、せん断力の線図となります。この線図から、真ん中が最もせん断力が小さいため、横方向の位置は、真ん中部分に設けます。
柱の付近のせん断力が最も大きいため、「柱の付近が望ましい」は誤りです。
〇 正しいです。
貫通孔の上下方向の位置は、梁せいの中心付近とします。なお、梁中央部の下端では、梁下端より h/3 の範囲に設けないようにします。ここで、h は、梁せいの値です。
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03
鉄筋コンクリート構造の建築物における、梁貫通に関する問題です。
〇 正しいです。
梁貫通の直径が大きすぎると、構造物の強度に影響がでます。
〇 正しいです。
梁貫通が並列する場合は、相互の距離をできるだけ広くして、
構造物の強度への影響を少なくします。
✕ 誤りです。
柱付近を貫通すれば、構造物の強度に大きな影響があります。
〇 正しいです。
構造物の強度に与える影響を極力抑えるため、貫通孔に係る力を均衡させます。
建築設備工事では、梁貫通をせざるを得ない場合がよくありますが、
建築担当者と良く協議して、できるだけ梁貫通を避けることが重要です。
やむを得ず梁貫通する場合は、位置や補強の方法などを良く検討する事が大切です。
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