1級電気工事施工管理技士の過去問
令和3年度(2021年)
午前 ハ 問54

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問題

1級 電気工事施工管理技術検定試験 令和3年度(2021年) 午前 ハ 問54 (訂正依頼・報告はこちら)

鉄骨構造に関する用語と関連する語句の組合せとして、最も不適当なものはどれか。
  • ウェブ ――― ブリーディング
  • トラス ――― 軸方向力
  • 筋かい ――― ターンバックル
  • 溶接 ―――― オーバーラップ

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この過去問の解説 (3件)

01

1のウェブは、H鋼の真ん中。両端はフランジといいます。

また、ブリーディングとは、鉄筋コンクリート造の用語で、コンクリートを打設後、コンクリート内の水が上昇し表面に浮き上がる現象です。

よって、正解は1

2のトラスは、トラス構造は、主に大スパン構造(体育館やドーム、橋)などに利用される構造形式の1つです。軸方向力とは、鉄骨構造の部材の長さ方向に平行に生じる応力のことです。

3の筋交いは、柱と柱の間に斜めに入れる補強材のことで、ターンバックルは、筋交いを締め付けることでさらに補強する部材です。

4の溶接において、オーバーラップとは、母材表面にあふれ出た溶融金属が、母材を溶融しないまま冷えると発生することです。

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02

鉄骨構造に関する用語の問題です。

選択肢1. ウェブ ――― ブリーディング

✕ 誤りです。

ウェブは、H鋼の真ん中の部分の名称です。

ブリーディングは、鉄筋コンクリートに関する用語で、

相互の関連はありません。

選択肢2. トラス ――― 軸方向力

〇 正しいです。

トラス構造は、鉄骨を三角に組んだ構造で、軸方向力に強い鉄骨の特徴を活かした構造です。

選択肢3. 筋かい ――― ターンバックル

〇 正しいです。

筋交いを締め上げる部材をターンバックルといいます。

選択肢4. 溶接 ―――― オーバーラップ

〇 正しいです。

オーバーラップは、溶接の不良個所のことです。

まとめ

難しい専門用語がたくさんでてきますが、ざっくりとした概要を理解する程度で

いいと思います。

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03

鉄骨構造に関する用語と、関連する語句の組合せを問う問題です。

選択肢1. ウェブ ――― ブリーディング

× 誤りです。

ウェブはH形鋼の上下フランジに挟まれた板状の部分です。

ブリーディングは、コンクリートが硬化する前に、骨材が沈降して水分がコンクリート表面に浮き上がってくる現象です。この現象があると、鉄筋とコンクリートの付着力が低下します。

以上から、ウェブ と ブリーディング には、関連性がありません。

選択肢2. トラス ――― 軸方向力

〇 正しいです。

鉄骨造の構造形式の1つがトラス構造で、部材を三角形に組立て、各部材に掛かる力が軸方向の力となるようにした構造です。

選択肢3. 筋かい ――― ターンバックル

〇 正しいです。

H形鋼を梁とした構造では、ガセットプレートは筋かい材や、梁との取り付け部を接合するプレートです。

筋かいには、棒鋼や形鋼は使用されますが、棒鋼はたるみやすいことから、ターンバックルを棒鋼の中間に取り付けて、あらかじめ緊張させておきます。

選択肢4. 溶接 ―――― オーバーラップ

〇 正しいです。

溶接欠陥の1つが、オーバーラップです。オーバーラップは、溶接金属が止端で、母材に融合せずに重なった部分で、ビード止端部と母材とのなじみの悪い状態の部分です。

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