1級電気工事施工管理技士の過去問
令和3年度(2021年)
午後 イ 問59
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問題
1級 電気工事施工管理技術検定試験 令和3年度(2021年) 午後 イ 問59 (訂正依頼・報告はこちら)
仮設計画に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 電圧100Vの仮設配線は、使用期間が1年6箇月なので、ビニルケーブル(VVF)をコンクリート内に直接埋設する計画とした。
- 工事用電気設備の建物内幹線は、工事の進捗に伴う移設や切回し等の支障の少ない場所で立上げる計画とした。
- 工事用として出力10kWの可搬型ディーゼル発電機を使用するので、電気主任技術者を選任する計画とした。
- 仮囲いのゲート付近は、通行人・交通量が多いため交通誘導警備員を配置する計画とした。
- 仮設の低圧ケーブル配線が通路床上を横断するので、防護装置を設ける計画とした。
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この過去問の解説 (3件)
01
「電圧100Vの仮設配線は、使用期間が1年6箇月なので、ビニルケーブル(VVF)をコンクリート内に直接埋設する計画とした。」が誤りです。
「電圧100Vの仮設配線は、使用期間が1年6箇月なので、ビニルケーブル(VVF)をコンクリート内に直接埋設する計画とした。」
となっていますが、JISにおけるケーブルのコンクリート直接埋設工法では、コンクリート直埋用ケーブルを使用することと規定されており、VVFケーブルは使用できません。
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02
現場工事計画のうちの仮設計画に関する問題です。
× 誤りです。
300 V以下の低圧配線は、1年以下であればコンクリートに直接埋設ができます。
ただし、電線がケーブルであること、配線は低圧分岐回路にのみ施設すること、電源側に電路に地絡を生じたときに自動的に電路を遮断する開閉器や過電流遮断器を施設すること、が条件です。
「使用期間が1年6箇月」なので、直接埋設の仮設はできません。
(「電技解釈」第180条第4項第3号)
〇 正しいです。
仮設の配線や移動電線は、通路面では使用しないようにして、工事期間中支障のない場所に設置し、また工事完了後の撤去が容易な位置に仮設します。
(「安衛則」第338条)
○ 正しいです。
出力10kW以上の内燃力を原動力とする仮設の移動用発電設備は、自家用電気工作物であるため、電気主任技術者を専任し、保安規定を作成して許可と届出を申請します。
〇 正しいです。
作業場の出入口には、原則として、引戸式の扉を設け、作業に必要のない限り、これを閉鎖しておくとともに、公衆の立入りを禁ずる標示板を掲げます。また、車両の出入りが頻繁な場合、原則、交通誘導警備員を配置し、公衆の出入りを防止するとともに、出入りする車両の誘導にあたらせます。
(「国土交通省告示」第496号参照)
〇 正しいです。
重量物の圧力、機械的衝撃を受けるおそれがある箇所に施設する電線には、適当な防護装置を設けます。
(「電技解釈」第164条第1項第2号)
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03
仮設計画に関する問題です。
✕ 誤りです。
使用期間が1年以下であれば、仮設物として、VVFケーブルをコンクリート内に直接埋設することができます。
〇 正しいです。
工事の支障にならず、かつ撤去工事の事も考慮して、位置を決定します。
〇 正しいです。
電気主任技術者届と保安規定の届が必要です。
〇 正しいです。
〇 正しいです。
仮設配線が傷つかないように、プロテクターなどで保護します。
VVFケーブルをコンクリート内に直接埋設することは、
仮設期間=1年 以内であれば、認められていますが、
漏電遮断器や過電流遮断器の設置が必要です。
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