問題

正解は5です。
クリティカルパスとは、プロジェクトの開始から終了までのすべての経路のなかで、1番日数がかかる経路のことをいいます。
〇の数字は、アクティビティといい、何かの作業を示します。
実線の矢印は、作業に要する日数を示しています。
破線はダミーといい、5と6、7が相互関係(作業ではない)を示します。
問題文のクリティカルパスは、
1-2-4-5-7-9-10-11
で、日数は、
A+D+F+K+M+N
=4+5+6+6+5+4=30
となります。
ネットワーク工程の所要工期(クリティカルパス)に関する問題です。
ネットワーク工程表で重要なルールは次の二つです。
①複数の矢印がイベントに入ってくる場合は、所要日数の長い方を選択する。
②点線の矢印は所要日数がゼロである。
このルールに沿って矢印をたどっていけば、それがクリティカルパスになります。
クリティカルパスは、
A,D,F,K.M.N
となり、所要工期は
30日
となります。
選択肢1. 21日
✕ 誤りです。
選択肢2. 24日
✕ 誤りです。
選択肢3. 26日
✕ 誤りです。
選択肢4. 28日
✕ 誤りです。
選択肢5. 30日
〇 正しいです。
まとめ
ネットワーク工程表は、毎年、必ず出題されますが、慣れれば難しいことはありません。
ネットワーク工程図から、所要工期(クリティカルパス)を求める問題です。
工程表から、⑤ まで来ないと次の工程に移れないことが分かります。
⑤ 以降は、次の3つのケースがあります。
(1) ⑤ → ⑥ → ⑩ → ⑪
(2) ⑤ → ⑦ → ⑨ → ⑩ → ⑪
(3) ⑤ → ⑧ → ⑩ → ⑪
この3つのケースのうち、⑪ までに最も長い時間がかかるのは、(2) です。
したがって、(2) のケースでは、
➀ → ④ → ⑤ → ⑦ → ⑨ → ⑩ → ⑪
となります。
しかし、⑦ から次の工程を始めるには、③ と ④ と ⑤ が終えている必要があります。
➀ → ③ → ⑦ が最も長いように思えますが、④ から次の工程に移るには、
➀ → ② → ④ の工程が終了している必要があります。
つまり、➀から⑦までの工程は、
➀ → ② → ④ → ⑤ → ⑦ が最も長い工程となります。
この工程が終えて ⑦ に到達するまでには、他の2つの ⑦ に行くまでの工程は、済んでいます。
今までのことを整理すると、次の工程が、クリティカルパスとなります。
➀ → ② → ④ → ⑤ → ⑦ → ⑨ → ⑩ → ⑪
この工程の所要日数は、30日です。
選択肢1. 21日
× クリティカルパスではありません。
選択肢2. 24日
× クリティカルパスではありません。
選択肢3. 26日
× クリティカルパスではありません。
選択肢4. 28日
× クリティカルパスではありません。
選択肢5. 30日
〇 クリティカルパスです。