1級電気工事施工管理技士の過去問
令和4年度(2022年)
午前 イ 問3

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問題

1級 電気工事施工管理技術検定試験 令和4年度(2022年) 午前 イ 問3 (訂正依頼・報告はこちら)

図に示す三相交流回路に流れる電流I〔A〕を表す式として、正しいものはどれか。
ただし、電源は平衡三相電源とし、線間電圧はV〔V〕、誘導リアクタンスはXL〔Ω〕、容量リアクタンスはXC〔Ω〕、XLとXCの関係はXL>XCとする。
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この過去問の解説 (3件)

01

【平衡回路とは】

1.3相回路が平衡のときは、各相の電圧、電流値は等しくなる

2.各相の相電圧は等しく、線間電圧の1/(√3)

3.3相の中心点は電流の合計が零。また、電位も零(電源側の中心点が接地されている場合)。

テストのときは、この回路図を余白に書いて、相間と線間の関係を思い出してください。

電流も電圧もインピーダンスも、大きい方(相または線間)を√3で割ったら、小さい方になります。(Yー△変換とか呼んでいます)

【インピーダンス】

XLはリアクタンスLを用いた複素表現だとjωL。

XCはキャパシタンスCを用いた複素表現だと1/jωC= -j/ωC。

となるので、選択肢のインピーダンスはj(XL-XC)。

(本問の選択肢は、すべて同じなので、選択に影響はしない)

【解き方】 

今回は相間電流を求めているので、電流、電圧、インピーダンスを相間にそろえて計算します。

(線間電圧を求める場合は、すべて線間にそろえて計算)

電圧Vは、線間電圧。相電圧に換算すると、E=V/√3

電流Iは、相電流なので、そのままI

インピーダンスは、相抵抗なので、そのまま。Z=j(XL-XC)

I=E/Z=V/(j√3×(XL-XC))

参考になった数21

02

三相交流回路に流れる電流の問題です。

平衡三相交流ですので、相電圧は

√3分の1になります。

1相当たりのインピーダンスは

XLーXC

ですので、線電流Iは

I=V / (√3 (XL -XC))

となります。

選択肢1. 解答選択肢の画像

✕ 誤りです。

選択肢2. 解答選択肢の画像

✕ 誤りです。

選択肢3. 解答選択肢の画像

✕ 誤りです。

選択肢4. 解答選択肢の画像

〇 正しいです。

まとめ

線間電圧と相電圧、線電流と相電流を、正しく理解して計算しないと間違えてしまいます。

参考になった数8

03

スター結線の負荷が接続されている回路と考えます。

1相のリアクタンス X は、

X = XL -XC [Ω]

です。1相に流れる相電流 I1は、線電流と等しいため、

I1 = I [A]

1相に掛かる電圧 V1 は、V1 = V/√3 [V]です。

I1 = (V/√3)/X = (V/√3)/(XL -XC)

したがって、

I = (V/√3)/(XL -XC) = V / (√3 (XL -XC)) [A]

選択肢1. 解答選択肢の画像

× 誤りです。

選択肢2. 解答選択肢の画像

× 誤りです。

選択肢3. 解答選択肢の画像

× 誤りです。

選択肢4. 解答選択肢の画像

〇 正解です。

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