1級電気工事施工管理技士の過去問 令和4年度(2022年) 午前 ロ 問31
この過去問の解説 (3件)
内線規程は、以下の通り。
1310-1 〔電 圧 降 下〕
1. 低圧配線中の電圧降下は、幹線及び分岐回路において、それぞれ標準電圧の2%以下とすること。 ただし、電気使用場所の変圧器により供給される場合の幹線の電圧降下は3%以下とすることができる。
2.供給変圧器の二次側端子(電気事業者から低圧で電気の供給を受けている場合は,引込線取付点)から最遠端の負荷に至る電線のこう長が60mを超える場合の電圧降下は,前項にかかわらず,負荷電流により計算し1310-1表によることができる。
120m 以 下 5%以下
200m 以 下 6%以下
200m 超 過 7%以下
※電気使用場所内に設けた変圧器から供給する場合
200mは6%なので、4は誤り。
正解は4です。
変圧器の二次側端子から最遠端の負荷に至る電線のこう長と電圧降下の組合せの問題です。
60m 以下 2%以下(幹線は3%)
120m 以 下 5%以下
200m 以 下 6%以下
200m 超 過 7%以下
これらの数値は暗記するよりありません。
〇 正しいです。
電線のこう長が60m以下なので、電圧降下は3%以下です。
〇 正しいです。
電線のこう長が120m以下なので、電圧降下は5%以下です。
〇 正しいです。
電線のこう長が200m以下なので、電圧降下は6%以下です。
✕ 誤りです。
電線のこう長が200m以下なので、電圧降下は6%以下です。
電線のこう長が60m以下の場合、電圧降下は、幹線は3%以下ですが、分岐回路は2%以下です。
この問題には、幹線であるのか、分岐回路であるのか、明示されていません
ので、明らかに誤りと思われる選択肢の方を採用しました。
次の表は、電圧降下の許容値です。(内線規程)
――――――――――――――――――――――――
電線の 電圧降下
こう長 ―――――――――
幹線 分岐
――――――――――――――――――――――――
60 m 以下 3 %以下 2 %以下
変電設備の 120 m 以下 5 %以下
ある場合 200 m 以下 6 %以下
200 m 超過 7 %以下
――――――――――――――――――――――――
〇 正しいです。
60m以下ですので、電圧降下は、3%以下です。
〇 正しいです。
120m以下ですので、電圧降下は、5%以下です。
〇 正しいです。
200m以下ですので、電圧降下は、6%以下です。
× 誤りです。
200m以下で200mを超えていませんので、電圧降下は、6%です。
電圧降下7%以下は、こう長200m超過の場合ですので、誤りです。
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