1級電気工事施工管理技士の過去問
令和4年度(2022年)
午前 ロ 問32

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問題

1級 電気工事施工管理技術検定試験 令和4年度(2022年) 午前 ロ 問32 (訂正依頼・報告はこちら)

キュービクル式高圧受電設備に関する記述として、「日本産業規格(JIS)」上、不適当なものはどれか。
  • 主遮断装置の形式がPF・S形の場合、受電設備容量は300kV・A以下である。
  • 主遮断装置の形式がCB形の場合、受電設備容量は5000kV・A以下である。
  • 通気孔(換気口を含む。)には、小動物などの侵入を防止する処置として、直径10mmの丸棒が入るような孔又は隙間がないものとする。
  • 本体、屋根、扉及び囲い板は、JISに規定する鋼板を用い、鋼板の厚さは、屋内用は標準厚さ1.6mm以上、屋外用は標準厚さ2.3mm以上とする。

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この過去問の解説 (3件)

01

PF・S型は、保護装置に高圧ヒューズ(PF)と高圧負荷開閉器(LBS)を保護装置として利用しているタイプです。

この方式は電気の容量に制限があり、最大300kVAまでとされています。

主に小規模な受電設備で使われ、コストや設置面積を節約できます。

 

真空遮断器(VCB)やガス遮断器(GCB)など高圧遮断器が保護装置になっているタイプで、多くの場合、高圧受電の施設ではVCBが採用されています。JIS規格は、4000kVAまでです。

それ以上の容量になると、JIS規格対象外となります。

 

よって、選択肢「主遮断装置の形式がCB形の場合、受電設備容量は5000kV・A以下である。」の「5000kV・A」は誤りです。

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02

「日本産業規格(JIS)」上のキュービクル式高圧受電設備に関する問題です。

選択肢1. 主遮断装置の形式がPF・S形の場合、受電設備容量は300kV・A以下である。

〇 正しいです。

主遮断装置の形式がPF・S形のキュービクルでは、主遮断装置に高圧限流ヒューズ(PF)と高圧交流負荷開閉器(LBS)を組合せて使い、受電設備容量が 300 kV・A以下です。

選択肢2. 主遮断装置の形式がCB形の場合、受電設備容量は5000kV・A以下である。

× 誤りです。

主遮断装置の形式が高圧交流遮断器(CB)形のキュービクルでは、受電設備容量が 4000 kV・A以下です。

受電設備容量は5000kV・A以下」は誤りです。

選択肢3. 通気孔(換気口を含む。)には、小動物などの侵入を防止する処置として、直径10mmの丸棒が入るような孔又は隙間がないものとする。

〇 正しいです。

キュービクルの構造として、換気口を含む通気孔とケーブルの貫通部には、小動物が入るのを防止する処置として、直径 10 mm の丸棒が入る孔またはすき間はないようにします。

選択肢4. 本体、屋根、扉及び囲い板は、JISに規定する鋼板を用い、鋼板の厚さは、屋内用は標準厚さ1.6mm以上、屋外用は標準厚さ2.3mm以上とする。

〇 正しいです。

本体,屋根,扉および囲い板は,JIS G 3131またはJIS G 3141で規定する鋼板を使い、その厚さは,屋内用は標準厚さ 1.6 mm 以上,屋外用は標準厚さ 2.3 mm 以上として、これらと同等以上の機械的強度をもつものとします。

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03

キュービクル式高圧受電設備に関する記述として、「日本産業規格(JIS)」の問題です。

選択肢1. 主遮断装置の形式がPF・S形の場合、受電設備容量は300kV・A以下である。

〇 正しいです。

PF・S形は簡易な保護装置で、小規模の施設に採用されます。

選択肢2. 主遮断装置の形式がCB形の場合、受電設備容量は5000kV・A以下である。

✕ 誤りです。

CB形は比較的大規模な施設に設置されますが、JIS規格では、4000KV・A

までになります。

選択肢3. 通気孔(換気口を含む。)には、小動物などの侵入を防止する処置として、直径10mmの丸棒が入るような孔又は隙間がないものとする。

〇 正しいです。

小動物が浸入すると、短絡などの事故の原因になります。

ねずみや蛇などを想定して、隙間の大きさが決められています。

選択肢4. 本体、屋根、扉及び囲い板は、JISに規定する鋼板を用い、鋼板の厚さは、屋内用は標準厚さ1.6mm以上、屋外用は標準厚さ2.3mm以上とする。

〇 正しいです。

屋外用は、風雨に耐える必要があるため、屋内用よりも堅固に作られています。

まとめ

契約電量が2000kwを超えると、特高電気設備となるケースが多いです。

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