1級電気工事施工管理技士の過去問
令和4年度(2022年)
午前 ハ 問53

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

1級 電気工事施工管理技術検定試験 令和4年度(2022年) 午前 ハ 問53 (訂正依頼・報告はこちら)

鉄道の軌道構造に関する記述として、不適当なものはどれか。
  • 最大カントとは、列車がカントの付いた曲線線路上で停車しても転倒しないように安全率を考慮したものである。
  • スラックとは、曲線部において、車輪を円滑に通過させるための軌間の拡幅をいう。
  • レール締結装置は、レールをまくらぎ又はスラブに定着させて軌間を保持するためのものである。
  • スラブ軌道は、コンクリートの現場打設により構築したものである。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

鉄道の軌道構造に関する問題です。

選択肢1. 最大カントとは、列車がカントの付いた曲線線路上で停車しても転倒しないように安全率を考慮したものである。

〇 正しいです。

列車が曲線上のレールを走るときは、遠心力が外向きに働くため、転倒する可能性があるため、外側のレールを内側より高くして転倒を防止します。このレールの高低差がカントです。最大カントは、レールの曲線上で停止しても、乗客の乗り心地に影響せず、内側に転倒しない最大の量です

選択肢2. スラックとは、曲線部において、車輪を円滑に通過させるための軌間の拡幅をいう。

〇 正しいです。

スラックは、曲線のレール上を列車が安定して走行するために、レール間の距離(軌間)を内側に拡大すること及びその量です。

選択肢3. レール締結装置は、レールをまくらぎ又はスラブに定着させて軌間を保持するためのものである。

〇 正しいです。

レール締結装置は、レールをまくらぎとスラブに定着させて、軌間の保持を行うとともに、列車通過時にまくらぎにレールの荷重・振動を伝える機能をもつ装置です。

選択肢4. スラブ軌道は、コンクリートの現場打設により構築したものである。

× 誤りです。

スラブ軌道は、レールを敷くコンクリート板(スラブ板)と路盤コンクリートの間に、セメントアスファルトモルタルを緩衝材として充填した軌道です。

コンクリートの現場打設という点ではあっていますが、ただコンクリトを打設してレールを敷くのではないため、誤りです。

まとめ

<参考>

スラブ軌道対してよく対比される、バラスト軌道は、道床に砕石や砂利のバラスト上に、まきらぎを置いて、その上にレールを敷いたものです。

参考になった数11

02

この問題で覚えておくポイントは以下の通りです。

選択肢1. 最大カントとは、列車がカントの付いた曲線線路上で停車しても転倒しないように安全率を考慮したものである。

正しいです。

選択肢2. スラックとは、曲線部において、車輪を円滑に通過させるための軌間の拡幅をいう。

正しいです。

選択肢3. レール締結装置は、レールをまくらぎ又はスラブに定着させて軌間を保持するためのものである。

正しいです。

選択肢4. スラブ軌道は、コンクリートの現場打設により構築したものである。

誤りです。

枕木とバラストの代わりに、コンクリート板をレールの下に敷きます。現場打設のコンクリートではありません。

参考になった数2

03

鉄道の軌道構造に関する問題です。

選択肢1. 最大カントとは、列車がカントの付いた曲線線路上で停車しても転倒しないように安全率を考慮したものである。

〇 正しいです。

 

カントは、曲線部を出来るだけ高速で通過するために設けられた、

左右レールの高低差です。

選択肢2. スラックとは、曲線部において、車輪を円滑に通過させるための軌間の拡幅をいう。

〇 正しいです。

 

曲線部の外側のレールはそのままとし、内側のレール位置をわずかに広げます。

選択肢3. レール締結装置は、レールをまくらぎ又はスラブに定着させて軌間を保持するためのものである。

〇 正しいです。

 

選択肢のとおりです。

選択肢4. スラブ軌道は、コンクリートの現場打設により構築したものである。

✕ 誤りです。

 

スラブ軌道は、工場で製作されたプレキャストコンクリート板の上に、

レールを固定した軌道です。

 

まとめ

スラブコンクリートの下のコンクリート基盤は現場打なので、

混同しないようにしましょう。

参考になった数0