1級電気工事施工管理技士の過去問
令和4年度(2022年)
午後 イ 問63

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問題

1級 電気工事施工管理技術検定試験 令和4年度(2022年) 午後 イ 問63 (訂正依頼・報告はこちら)

図に示す品質管理に用いる管理図に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
問題文の画像
  • 管理図は、工事の品質管理において、工程が安定状態にあるかどうかを調べるために用いられる。
  • 管理図のUCLは、上側管理限界線といい、これを超えると工程が異常である。
  • 管理図のCLは、中心線(平均値)であり、この図では管理限界に納まっている。
  • 管理図に打点した点の連続100点中60点が管理限界内にあるときは、工程が安定状態にある。
  • 管理図に打点した点の連続20点中16点が平均値以上にあるときは、工程が異常である。

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この過去問の解説 (2件)

01

品質管理に用いる管理図に関する問題です。

選択肢1. 管理図は、工事の品質管理において、工程が安定状態にあるかどうかを調べるために用いられる。

〇 正しいです。

測定値が上方管理限界値と下方管理限界値の間にある時は正常です。

ただし、グラフの曲線が安定しない場合は工程に異常があると判断され、調査が必要です。

選択肢2. 管理図のUCLは、上側管理限界線といい、これを超えると工程が異常である。

〇 正しいです。

選択肢3. 管理図のCLは、中心線(平均値)であり、この図では管理限界に納まっている。

〇 正しいです。

選択肢4. 管理図に打点した点の連続100点中60点が管理限界内にあるときは、工程が安定状態にある。

✕ 誤りです。

60点ではなく、98点です。

選択肢5. 管理図に打点した点の連続20点中16点が平均値以上にあるときは、工程が異常である。

〇 正しいです。

まとめ

管理図は、品質管理の安定性を図る指標です。

グラフがバランスを欠く場合は、工程に異常が発生している可能性があります。

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02

品質管理で用いられる管理図に関しての問題です。

選択肢1. 管理図は、工事の品質管理において、工程が安定状態にあるかどうかを調べるために用いられる。

〇 正しいです。

管理図は、データをグラフ上にプロットし、直線で結んだグラフ図です。グラフに、管理限界値や中心線を引いて、プロット図が中心線の周りに上下して安定かどうかが分かります。

選択肢2. 管理図のUCLは、上側管理限界線といい、これを超えると工程が異常である。

〇 正しいです。

UCLは上方管理限界線、LCLは下方管理限界線、CLは中心線(平均値)を表します。

UCL、LCLを超えたデータが現れれば、工程に異常があると判断できます。

なお、問題文では、上側管理限界線と言っていますが、上方管理限界線という言い方が一般的で、ネット上では皆「上方」です。

選択肢3. 管理図のCLは、中心線(平均値)であり、この図では管理限界に納まっている。

〇 正しいです。

問題図は、CLを中心にデータが上下し、UCL、LCLを超えていないため、管理限界内にあるといえます。

選択肢4. 管理図に打点した点の連続100点中60点が管理限界内にあるときは、工程が安定状態にある。

× 誤りです。

打点した連続100点のうち、98点以上が限界内に合った場合を安定状態と判断します。

あるいは、連続25点が限界内、連続35点中34点が限界内でも安定とします。

連続100点のうち60点が監理限界内では、工程は安定とは言えません

選択肢5. 管理図に打点した点の連続20点中16点が平均値以上にあるときは、工程が異常である。

〇 正しいです。

打点が連続20点中16点が平均値以上のときは、安定状態にあっても工程に異常がある可能性があり、原因を調査する必要があります。

同様に、連続17点中14点以上、連続14点中12点以上が中心線の一方の側にあるときは、原因を調査する必要があります。

問題文には「連続20点中16点が平均値以上にあるときは、工程が異常」とありますが、データが管理限界値以内に有れば、安定している状態といえるものの、異常になりつつあるとも言え、原因調査が必要です。

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