1級電気工事施工管理技士の過去問 令和4年度(2022年) 午後 ロ 問65
この過去問の解説 (2件)
工程表には、バーチャート工程表、ガントチャート工程表、タクト工程表、ネットワーク工程表などがあります。通常、現場では、これらいくつかの工程表を組合せて使って工程管理を行います。
これらの工程表に関しての問題です。
〇 正しいです。
バーチャート工程表は、縦に作業名を列挙し、横に月日を取って、作業項目ごとに横棒を使って、着工日と終了日を表します。工事進捗は、工事がその日終了した分だけ、横棒を塗りつぶして、工程を管理します。
しかし、縦に並んだ工事項目の進捗だけが分かり、項目間のつながりが明確でないという欠点があります。
補助線などを使って、項目間のつながりを示せば、少しは改善できるでしょう。
× 誤りです。
ガントチャート工程表は、作業項目ごとに、完了を100%として現在の工事進捗を%で表して、達成度が一目で分かるようにしています。
欠点として、達成度が分かっても、それが遅れているのかどうかが分かりにくく、全体工程の進捗が分かりにくいことがあります。
〇 正しいです。
タクト工程表は、フローチャートを積み上げた工程で、1階での工程のフローチャートを、2階、3階と積み上げていけば良いため、繰り返し作業の工程管理がしやすい工程表です。高層ビルなどの繰り返し工程に向いています。
〇 正しいです。
ネットワーク工程表は、クリティカルパスを基に、現時点の進捗から、クリティカルパスに影響しそうな作業を重点的に管理できます。
工程表の特徴に関する問題です。
〇 正しいです。
バーチャート工程表は、縦軸に作業名、横軸に時間をとったもので、進捗は分かりますが、各工種間の関連性はわかりません。
✕ 誤りです。
ガントチャートは、縦軸を作業名、横軸を達成度としたものです。
〇 正しいです。
タクト工程表は、縦軸を階層、横軸を時間としたもので、高層ビルなどに適しています。
〇 正しいです。
ネットワーク工程は、各作業間の関連性をあらわしたもので、クリティカルパスにより、重点管理がしやすいです。
各工程表のイメージ図を見ておくと、理解しやすいと思います。
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