問題
高所作業車に関する記述として、「労働安全衛生法」上、誤っているものはどれか。2つ選べ。
ただし、高所作業車は、継続して使用しているものとし、道路上の走行の作業を除く。
(注)正答が「1つ」→「2つ」に訂正された設問のため、設問文を一部改題しました。
高所作業車に関する記述として、「労働安全衛生法」上、誤っているものはどれか。2つ選べ。
ただし、高所作業車は、継続して使用しているものとし、道路上の走行の作業を除く。
(注)正答が「1つ」→「2つ」に訂正された設問のため、設問文を一部改題しました。
「労働安全衛生法」で規定される高所作業車に関する問題です。
〇 正しいです。
「労働安全衛生規則」第94条(作業計画)の条文通りです。
〇 正しいです。
「労働安全衛生規則」第94条の27(作業開始前点検) の条文通りです。
× 誤りです。
高所作業車を使用した作業は、技能講習終了し、技能講習修了証を交付された人でないと作業ができません。(「労働安全衛生法」第76条)
ただし、作業床の高さが10m未満での作業を行う場合は、特別教育を行うことで、作業ができます。(「労働安全衛生規則」第36条)
したがって、選択肢の「作業床の高さが10m以上の運転の業務」は、「特別の教育を受けた者」ではなく、技能講習修了証を持っている人です。
× 誤りです。
(注意) 解答が3と4となっていますが、これについては、最後に意見を書かせていただいております。
「労働安全衛生規則」第94条の23(定期自主検査) の条文通りです。
なお、第94条の24には、定期自主検査として、1月に1回、自主検査の必要があります。
年間の検査では、9項目の検査に対し、月間検査は、3項目の検査です。
また、自主検査の記録は、3年間の保存が必要です。
<問題提起>
最後の選択肢の回答について
この設問については、令和4年7月15日に建設業振興基金より正答の訂正が発表されており、選択肢3及び選択肢4ともに正答とされました。
選択肢3 の内容は間違いなく誤りですが、選択肢4 については解答では誤りとされているものの、文章の内容には明らな誤りはなく、
「正しい」とも解釈できます。
その理由は、以下によります。
問題の初めに、「高所作業車の定期自主検査は、……」
と、定期自主検査に焦点を当てた問題であれば、年1回の自主検査では足りず、年間と月間の 2回 が有るので、間違えているということで、誤りとできます。
しかし、問題文は法文通りの記述で誤りはなく、何をもって誤りとするか、解説できません。
もし、3 と 4 を誤りとしたいなら、四肢択一ではなく、誤りは全て解答せよと、問題文を作り直すべきです。
高所作業車に関する、「労働安全衛生法」上の問題です。
〇 正しいです。
高所作業は事故の起こる可能性が高い危険作業なので、作業計画は必須です。
〇 正しいです。
高所作業は事故の起こる可能性が高い危険作業なので、始業前点検は必須です。
✕ 誤りです。
労働安全法は、特別教育→技能講習→免許の順にハードルが高くなりますす。
この場合は、技能講習になります。
✕ 誤りです。
定期自主検査は月に1回となります。
この問題は、3と4の二つが誤りというレアケースです。
「誤っているのはどれか」という問いかけなので、3と4両方✕とするのが正しいのですが、
4択の場合、通常選択するのは一つなので、どちらでも正解となるでしょう。