1級電気工事施工管理技士の過去問
令和4年度(2022年)
午後 ロ 問69

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問題

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この過去問の解説 (2件)

01

「労働安全衛生法」で規定される高所作業車に関する問題です。

選択肢1. 事業者は、高所作業車を用いて作業を行なうときは、あらかじめ、当該作業に係る場所の状況、当該高所作業車の種類及び能力等に適応する作業計画を定めなければならない。

〇 正しいです。

「労働安全衛生規則」第94条(作業計画)の条文通りです

選択肢2. 事業者は、高所作業車を用いて作業を行なうときは、その日の作業を開始する前に、制動装置、操作装置及び作業装置の機能について点検を行わなければならない。

〇 正しいです。

「労働安全衛生規則」第94条の27(作業開始前点検) の条文通りです

選択肢3. 事業者は、高所作業車の作業床の高さが10m以上の運転の業務に労働者を就かせるときは、当該業務に関する特別の教育を受けた者でなければ、業務に就かせてはならない。

× 誤りです。

高所作業車を使用した作業は、技能講習終了し、技能講習修了証を交付された人でないと作業ができません。(「労働安全衛生法」第76条)

ただし、作業床の高さが10m未満での作業を行う場合は、特別教育を行うことで、作業ができます。(「労働安全衛生規則」第36条)

したがって、選択肢の「作業床の高さが10m以上の運転の業務」は、「特別の教育を受けた者」ではなく、技能講習修了証を持っている人です

選択肢4. 事業者は、高所作業車については、1年以内ごとに1回、定期に、自主検査を行わなければならない。

× 誤りです。

(注意) 解答が3と4となっていますが、これについては、最後に意見を書かせていただいております。

「労働安全衛生規則」第94条の23(定期自主検査) の条文通りです。

なお、第94条の24には、定期自主検査として、1月に1回、自主検査の必要があります。

年間の検査では、9項目の検査に対し、月間検査は、3項目の検査です。

また、自主検査の記録は、3年間の保存が必要です。

まとめ

<問題提起>

最後の選択肢の回答について

この設問については、令和4年7月15日に建設業振興基金より正答の訂正が発表されており、選択肢3及び選択肢4ともに正答とされました。

選択肢3 の内容は間違いなく誤りですが、選択肢4 については解答では誤りとされているものの、文章の内容には明らな誤りはなく、

「正しい」とも解釈できます。

その理由は、以下によります。

問題の初めに、「高所作業車の定期自主検査は、……」

と、定期自主検査に焦点を当てた問題であれば、年1回の自主検査では足りず、年間と月間の 2回 が有るので、間違えているということで、誤りとできます。

しかし、問題文は法文通りの記述で誤りはなく、何をもって誤りとするか、解説できません。

もし、3 と 4 を誤りとしたいなら、四肢択一ではなく、誤りは全て解答せよと、問題文を作り直すべきです。

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02

高所作業車に関する、「労働安全衛生法」上の問題です。

選択肢1. 事業者は、高所作業車を用いて作業を行なうときは、あらかじめ、当該作業に係る場所の状況、当該高所作業車の種類及び能力等に適応する作業計画を定めなければならない。

〇 正しいです。

高所作業は事故の起こる可能性が高い危険作業なので、作業計画は必須です。

選択肢2. 事業者は、高所作業車を用いて作業を行なうときは、その日の作業を開始する前に、制動装置、操作装置及び作業装置の機能について点検を行わなければならない。

〇 正しいです。

高所作業は事故の起こる可能性が高い危険作業なので、始業前点検は必須です。

選択肢3. 事業者は、高所作業車の作業床の高さが10m以上の運転の業務に労働者を就かせるときは、当該業務に関する特別の教育を受けた者でなければ、業務に就かせてはならない。

✕ 誤りです。

労働安全法は、特別教育→技能講習→免許の順にハードルが高くなりますす。

この場合は、技能講習になります。

選択肢4. 事業者は、高所作業車については、1年以内ごとに1回、定期に、自主検査を行わなければならない。

✕ 誤りです。

定期自主検査は月に1回となります。

まとめ

この問題は、3と4の二つが誤りというレアケースです。

「誤っているのはどれか」という問いかけなので、3と4両方✕とするのが正しいのですが、

4択の場合、通常選択するのは一つなので、どちらでも正解となるでしょう。

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