1級電気工事施工管理技士の過去問 令和5年度(2023年) 午前 イ 問8
この過去問の解説 (2件)
はく電極コンデンサと蒸着電極コンデンサの構造と機能の違いを理解することが重要です。
自己回復機能の有無や構造的な特徴を正確に把握することが解答の鍵となります。
不適切です。
はく電極(NH)コンデンサは高圧進相コンデンサの一種で、高圧条件下での安定性と高い容量を持ちますが、回復機能はありません。
適切です。
はく電極(NH)コンデンサは、薄いアルミ箔を電極とし、その間に誘電体のフィルムを挟み込んで構築されます。
この構造は高圧進相コンデンサの一般的な特徴であり、高い容量を持つことができます。
適切です。
蒸着電極(SH)コンデンサは、電極として両側の絶縁紙の間に金属膜を蒸着し、誘電体にフィルムを使用する構造を持っています。
この構造により、局部的な絶縁破壊が生じても絶縁回復する特性を持っています。
適切です。
蒸着電極(SH)コンデンサには、ケース内のガスが発生し、内圧が増加した場合、コンデンサの安全性を確保するために内蔵された保護装置があります。
ケースの膨張により配線が切断され、回路が遮断される仕組みです。
はく電極コンデンサと蒸着電極コンデンサの構造的な違いと機能について正確に理解し、区別できるようにすることが重要です。
高圧進相コンデンサ(はく電極コンデンサと蒸着電極コンデンサ)に関する問題です。
×
はく電極(NH)コンデンサは金属はくを電極とし、誘電体の一部が絶縁破壊すると失った機能を回復することはありません。
「自己回復機能をもっている」は誤りです。
〇
はく電極 (NH)コンデンサは、電極側の薄いアルミ箔の間に誘電体のフィルムを挟み込んだコンデンサです。
〇
蒸着電極 (SH)コンデンサは、電極として両側絶縁紙の間に金属膜を凝着し、誘電体にフィルムを使っているので、局部破壊が生じても絶縁回復します。
〇
ガスが発生してケースの内圧が増えケースが膨れると、保護装置を動作させ、コンデンサ回路を遮断します。
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