1級電気工事施工管理技士の過去問
令和5年度(2023年)
午前 ロ 問3
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問題
1級 電気工事施工管理技術検定試験 令和5年度(2023年) 午前 ロ 問3 (訂正依頼・報告はこちら)
変電所に設置される油入変圧器に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 鉄心の磁束密度を高くすることは、騒音対策に有効である。
- 外気中の湿気の侵入を防止するため、呼吸口に吸湿呼吸器を付けている。
- 無圧密封形コンサベータは、絶縁油の劣化防止のために用いられる。
- 送油風冷式変圧器では、油を送油ポンプで強制循環させるとともに冷却ファンによって放熱器を強制風冷させている。
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この過去問の解説 (3件)
01
変電所に設置される油入変圧器に関する知識が問われています。
変圧器の構造、運用、および保守に関する理解が必要です。
不適切です。
鉄心の磁束密度を高くすると、磁気ひずみが増加し、結果として騒音が増加します。
騒音を減少させるためには、磁束密度を低く保つ必要があります。
適切です。
変圧器の油タンクは温度変化により膨張・収縮し、外気がタンク内に入る可能性があります。
吸湿呼吸器は、この外気中の湿気が油や絶縁物に影響を与えるのを防ぎます。
適切です。
無圧密封形コンサベータは、絶縁油と外気との接触を防ぎ、油の劣化を防止するために使用されます。
これにより、変圧器の信頼性と寿命が向上します。
適切です。
送油風冷式変圧器では、油をポンプで循環させ、冷却ファンを使用して放熱器を冷却します。
これにより、効率的な冷却が実現され、変圧器の性能が向上します。
鉄心の磁束密度と騒音の関係、湿気の侵入防止策、絶縁油の保護、および冷却方法を押さえておきましょう。
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02
変電所設置の油入変圧器に関する問題です。
×
鉄心の磁束密度を小さくすると、磁気ひずみが小さくなり、騒音が小さくなります。
問題の「鉄心の磁束密度を高くすることは、騒音対策に有効」は誤りです。
〇
油圧変圧器は、湯温の変化によって外気がタンクを出入りする呼吸作用で、吸湿すると絶縁物や油が劣化します。吸湿防止に吸湿呼吸器の設置は有効です。
〇
コンサベータの設置によって絶縁油と空気の触れあいをなくすことで、絶縁油の劣化防止ができます。
〇
送油風冷式変圧器は、ポンプで絶縁油を冷却管に強制循環させて、冷却管を送風機で冷却します。
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03
油入変圧器に関する問題です。
✕ 誤りです。
変圧器の騒音は、鉄心の磁化が交流電圧によって反復されることによって発生します。
これを小さくするためには、磁界を小さくすること、すなわち鉄心の磁束密度を小さくすることが有効です。
〇 正しいです。
吸湿呼吸器は、外気中の湿気の混入を防止する為に、呼吸器にシリカゲルなどの吸湿材を装着したものです。
〇 正しいです。
無圧密封形コンサベータは、温度による絶縁油の膨張、収縮分を吸収する装置であり、密封型であるため、絶縁油の劣化防止に効果があります。
〇 正しいです。
油入変圧器において、絶縁油の管理は極めて重要な管理項目です。
空気中の湿気による油の劣化に注意が必要です。
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