1級電気工事施工管理技士の過去問
令和5年度(2023年)
午前 ロ 問5

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問題

1級 電気工事施工管理技術検定試験 令和5年度(2023年) 午前 ロ 問5 (訂正依頼・報告はこちら)

電力系統の供給信頼度の向上対策に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 発電機、送電線、変圧器などの機器は、できる限り並列接続する。
  • 機器の定期点検は、負荷の軽重に関わらず、年間を通して平均化するように計画する。
  • 交流連系線や直流連系線、周波数変換設備などで隣接系統間を連系し、広域運営を行う。
  • 多重化や自動監視の適用などによって、保護継電装置の信頼度を向上させる。

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この過去問の解説 (3件)

01

電力系統の供給信頼度の向上対策に関する問題です。

選択肢1. 発電機、送電線、変圧器などの機器は、できる限り並列接続する。

並列接続することで、1台の機器が故障しても残りの機器で電力系統運転を維持できます。

選択肢2. 機器の定期点検は、負荷の軽重に関わらず、年間を通して平均化するように計画する。

×

1年を通して”負荷の多いとき”と”少ないとき”の予想はできます。

このため、負荷が多いときの定期点検は少なくし負荷が少ないときは定期点検を多くするなど、負荷の状況に応じた定期点検計画を立てます。

「年間を通して平均化するように計画」は誤りです。

選択肢3. 交流連系線や直流連系線、周波数変換設備などで隣接系統間を連系し、広域運営を行う。

広域運営をおこなうことで、故障が起きたときには隣接エリアから電力を供給してもらうなど、故障による電力供給の不足が避けられます。

選択肢4. 多重化や自動監視の適用などによって、保護継電装置の信頼度を向上させる。

機器の多重化や自動監視装置で、一時的な電力供給停止が避けられ、信頼性が向上します。

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02

この問題では、供給信頼度を高めるための様々な対策についての理解が求められています。

選択肢1. 発電機、送電線、変圧器などの機器は、できる限り並列接続する。

適切です。

並列接続により、一つの機器が故障しても他の機器が機能し、電力供給の継続が可能になります。

これにより、系統の信頼度が向上します。

選択肢2. 機器の定期点検は、負荷の軽重に関わらず、年間を通して平均化するように計画する。

不適切です。

実際には、負荷が多い時期と少ない時期を予測し、負荷が少ない時期に点検を集中させることが一般的です。

これにより、高負荷時の信頼性を確保しつつ、効率的な点検が可能になります。

選択肢3. 交流連系線や直流連系線、周波数変換設備などで隣接系統間を連系し、広域運営を行う。

適切です。

隣接系統との連系により、一方の系統で問題が発生した場合に他方からの支援が可能になり、全体の信頼度が向上します。

選択肢4. 多重化や自動監視の適用などによって、保護継電装置の信頼度を向上させる。

適切です。

保護継電装置の多重化や自動監視により、故障や異常が発生した際の迅速な対応が可能になり、系統の信頼度が向上します。

まとめ

電力系統の供給信頼度を向上させるためには、機器の並列接続、負荷に応じた点検計画、隣接系統との連系、保護継電装置の信頼度向上などが重要なポイントであることを理解しておきましょう。

参考になった数10

03

電力系統の供給信頼度の向上対策に関する問題です。

選択肢1. 発電機、送電線、変圧器などの機器は、できる限り並列接続する。

〇 正しいです。

 

並列接続することによって、信頼性が向上します。

 

選択肢2. 機器の定期点検は、負荷の軽重に関わらず、年間を通して平均化するように計画する。

✕ 誤りです。

 

負荷の多い時期に定期点検を行うことは、需要家への影響が大きくなります。

定期点検は、なるべく負荷の少ない時期に計画します。

 

選択肢3. 交流連系線や直流連系線、周波数変換設備などで隣接系統間を連系し、広域運営を行う。

〇 正しいです。

 

大規模な広域停電等が発生した場合に備えて、

できるだけ他の系統からの応援給電が可能な体制を整えることが重要です。

 

選択肢4. 多重化や自動監視の適用などによって、保護継電装置の信頼度を向上させる。

〇 正しいです。

 

選択肢のとおりです。

 

まとめ

近年の大規模災害の発生に伴い、

広域連携、広域運営の重要度が高まっています。

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