1級電気工事施工管理技士の過去問
令和5年度(2023年)
午前 ロ 問14

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問題

1級 電気工事施工管理技術検定試験 令和5年度(2023年) 午前 ロ 問14 (訂正依頼・報告はこちら)

屋内に施設するフロアヒーティングに関する記述として、「電気設備の技術基準とその解釈」上、不適当なものはどれか。
  • 発熱線に電気を供給する電路の対地電圧を、150V以下とした。
  • 使用電圧が100Vの発熱線に直接接続する電線の被覆に使用する金属体には、D種接地工事を施した。
  • 発熱線に電気を供給する電路には、専用の過電流遮断器(MCCB)を設けるほか、漏電遮断器(ELCB)を設置した。
  • 発熱線の温度は、120℃ を超えないように施設した。

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この過去問の解説 (3件)

01

「電気設備の技術基準とその解釈」に対して、屋内に施設するフロアヒーティングに関する問題です。

選択肢1. 発熱線に電気を供給する電路の対地電圧を、150V以下とした。

発熱線に電気を供給する電路の対地電圧は、300V以下です。

150 V以下は規制値以下です。

選択肢2. 使用電圧が100Vの発熱線に直接接続する電線の被覆に使用する金属体には、D種接地工事を施した。

電線の被覆に使用する金属体の接地は、使用電圧が300V以下であればD種接地工事とします。

選択肢3. 発熱線に電気を供給する電路には、専用の過電流遮断器(MCCB)を設けるほか、漏電遮断器(ELCB)を設置した。

発熱線の電路には、専用の開閉器と過電流遮断器を各極に設置し、かつ漏電遮断器(ELCB)を設置します。

選択肢4. 発熱線の温度は、120℃ を超えないように施設した。

×

発熱線の温度は、80℃ を超えないように施設します。

ただし、屋外駐車場や道路では120℃以下とします。

したがって、「120℃ を超えないように施設」は誤りです。

参考になった数23

02

フロアヒーティングシステムの電気設備に関する技術基準の理解が求められています。

選択肢1. 発熱線に電気を供給する電路の対地電圧を、150V以下とした。

適切です。

発熱線に供給される電圧は、安全性を考慮して一定の範囲内に制限される必要があります。

150V以下の対地電圧は、一般的な家庭用電圧であり、安全基準に適合しています。

選択肢2. 使用電圧が100Vの発熱線に直接接続する電線の被覆に使用する金属体には、D種接地工事を施した。

適切です。

使用電圧が300V以下であれば、技術基準上D種接地工事を施します。

選択肢3. 発熱線に電気を供給する電路には、専用の過電流遮断器(MCCB)を設けるほか、漏電遮断器(ELCB)を設置した。

適切です。

過電流遮断器(MCCB)は、過電流による危険からシステムを保護するため、

漏電遮断器(ELCB)は、漏電による火災や感電のリスクを減らすために重要です。

これらの装置は、フロアヒーティングシステムの安全性を高めるために不可欠です。

選択肢4. 発熱線の温度は、120℃ を超えないように施設した。

不適切です。

技術基準上、「80℃を超えないよう施設すること」と記載があります。

参考になった数6

03

屋内に施設するフロアヒーティングに関する問題です。

選択肢1. 発熱線に電気を供給する電路の対地電圧を、150V以下とした。

○ 正しいです。

 

対地電圧150V以下の電圧は、通常の家庭で使用する電気器具の使用電圧であり、

安全に使用できる電圧です。

選択肢2. 使用電圧が100Vの発熱線に直接接続する電線の被覆に使用する金属体には、D種接地工事を施した。

○ 正しいです。

 

使用電圧が100Vなので、D種接地工事で問題ありません。

選択肢3. 発熱線に電気を供給する電路には、専用の過電流遮断器(MCCB)を設けるほか、漏電遮断器(ELCB)を設置した。

○ 正しいです。

 

発熱線は、事故が起こりやすい設備なので、過負荷に対しては過電流継電器を、

漏電に対しては漏電遮断器を設置して保護します。

 

選択肢4. 発熱線の温度は、120℃ を超えないように施設した。

✕ 誤りです。

 

電気設備の技術基準により、80℃を超えないように施設しなければなりません。

 

 

まとめ

フロアヒーティングは、人体に近い場所で使用されるので、

漏電による感電事故の可能性があります。

漏電遮断器の設置は必須です。

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