1級電気工事施工管理技士の過去問
令和5年度(2023年)
午前 ロ 問17
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問題
1級 電気工事施工管理技術検定試験 令和5年度(2023年) 午前 ロ 問17 (訂正依頼・報告はこちら)
高圧受変電設備に用いる機器に関する記述として、不適当なものはどれか。
- 高圧遮断器の引外し方式には、過電流引外し、電圧引外し、コンデンサ引外し等がある。
- 高圧限流ヒューズの種類は、溶断特性により、一般用はG、変圧器用はTの記号で表される。
- 進相コンデンサの端子電圧は、直列リアクトルを用いた場合、回路の電圧より低下する。
- 変圧器のパーセントインピーダンスが大きいほど、変圧器二次側の遮断器の遮断容量は小さくできる。
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この過去問の解説 (3件)
01
高圧遮断器の引外し方式、高圧限流ヒューズの種類と特性、進相コンデンサの動作原理、変圧器のパーセントインピーダンスと遮断容量の関係について問われています。
適切です。
これらの方式は、遮断器が特定の条件下で動作するように設計されており、電力系統の保護機能として重要な役割を持っています。
適切です。
高圧限流ヒューズは、その溶断特性によって異なる種類に分類されます。
一般用は「G」、変圧器用は「T」という記号で表され、これらはそれぞれ異なる用途に適した特性を持っています。
不適切です。
進相コンデンサは、電力系統の力率改善に使用されます。
直列リアクトルを用いると、コンデンサの端子電圧は回路の電圧よりも上昇します。
適切です。
変圧器のパーセントインピーダンスが大きい場合、短絡電流が制限されるため、変圧器二次側の遮断器の遮断容量を小さく設定することが可能です。
これにより、遮断器のサイズとコストを削減できます。
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02
高圧受変電設備に用いる機器に関する問題です。
〇
引き外し制御方式には、遮断器の主回路に接続された変流器の二次電流によって遮断器が引き外される「過電流引き外し方式」、電圧の低下によって遮断器が引き外される「電圧引き外し方式」、コンデンサのエネルギーで引き外される「コンデンサ引き外し方式」があります。
〇
高圧限流ヒューズの種類には、一般用G、変圧器用T、電動機用M、コンデンサ用Cがあります。
×
直列リアクトルの設置によって、進相コンデンサの端子電圧は上昇します。
したがって、「回路の電圧より低下する」は誤りです。
〇
変圧器のパーセントインピーダンスを大きくすると、電圧変動率も大きくなりますが、遮断器の遮断容量を小さくすることができます。
なお、パーセントインピーダンスは、変圧器のインピーダンス電圧と定格電圧の百分率比です。
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03
高圧受変電設備に用いる機器に関する問題です。
○ 正しいです。
選択肢のとおりです。
○ 正しいです。
高圧限流ヒューズが保護する対象物の特性によって、
溶断特性の違う数種類のものを使い分けます。
これ以外にも、電動機用、コンデンサ用などがあります。
✕ 誤りです。
コンデンサとリアクトルは相反する性質をもっていますので、
進相コンデンサに直列にリアクトルを設置した場合には、
コンデンサの端子電圧は、回路の電圧より上昇します。
○ 正しいです。
変圧器のパーセントインピーダンスが大きいほど、内部インピーダンスが大きいため、
短絡電流は小さくなります。
したがって、変圧器二次側の遮断器の遮断容量は小さくできます。
力率改善のため、進相コンデンサを設置するケースが多いですが、
これは高調波電流を増長させるという欠点ももっています。
そこで、高調波対策として、進相コンデンサに直列リアクトルを設置することが
義務づけられています。
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