1級電気工事施工管理技士の過去問
令和5年度(2023年)
午前 ロ 問18
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問題
1級 電気工事施工管理技術検定試験 令和5年度(2023年) 午前 ロ 問18 (訂正依頼・報告はこちら)
キュービクル式高圧受電設備に関する記述として、「日本産業規格(JIS)」上、不適当なものはどれか。
- CB形の主遮断装置は、遮断器と過電流継電器とを組み合わせたもの、又は一体としたものとする。
- 高圧引出しを行う場合、引出し形遮断器を使用すれば断路器を省略できる。
- 自動力率調整を行う一つの開閉装置に接続することができる高圧進相コンデンサの設備容量は、200kvar以下とする。
- 変圧器容量が500kV・Aの場合は、変圧器の一次側の開閉装置として、高圧カットアウトを使用することができる。
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この過去問の解説 (3件)
01
日本産業規格(JIS)に基づく高圧受電設備の設計基準に関する知識が問われています。
適切です。
過電流時の迅速な遮断と保護機能の確保を目的とし、遮断器と過電流継電器は組み合わせて使用されるのが一般的です。
適切です。
高圧引出しにおいて、引出し形遮断器を使用することで、別途断路器の設置を省略することが可能です。
これにより、設備のコンパクト化とコスト削減が可能となります。
適切です。
JISには以下の記載があり、高圧進相コンデンサの設置容量が規定されています。
「一つの開閉装置に接続する高圧進相コンデンサの設備容量は、300 kvar以下とする。
ただし、自動力率調整を行う開閉装置は、設備容量を200 kvar以下とする。」
不適切です。
JISの記載では、変圧器容量が300 kVA以下の場合に限り、高圧カットアウトの使用が認められています。
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02
「日本産業規格(JIS)」に対して、キュービクル式高圧受電設備に関する問題です。
〇
JISの規格規定通りです。(JIS C 4620)
〇
引出口には、断路器及び遮断器、又は限流ヒューズ付高圧交流負荷開閉器を設けます。
ただし、引出し形遮断器を使用する場合は、断路器は省略できます。
〇
1つの開閉装置に接続する高圧進相コンデンサの設備容量は、300 kvar以下とします。
ただし、自動力率調整を行う開閉装置は、設備容量を200 kvar以下にできます。
×
変圧器一次側に開閉装置を設ける場合、遮断器・高圧交流負荷開閉器あるいはこれらと同等以上の開閉性能をもつものを用います。
ただし、変圧器容量が300 kVA以下の場合、高圧カットアウトが使用可能です。
したがって、「変圧器容量が500kV・Aの場合」は、300 kVAの誤りです。
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03
キュービクル式高圧受電設備に関する問題です。
キュービクル式高圧受電設備とは、遮断器、変圧器などの高圧機器を
一つの金属製の箱に収納した設備であり、安全性が高いのが特徴です。
○ 正しいです。
CB形の主遮断装置は、過電流継電器で過電流の検出を行い、
それと連動して遮断器で過電流を遮断するのが一般的です。
一方、PF形は、パワーヒューズで過電流を遮断するタイプで、
安価なため、小型のキュービクルに採用されます。
○ 正しいです。
遮断器には、引出し可能タイプと引出し不可タイプがあります。
引き出し可能タイプであれば、断路器の機能も併せ持っていますので、
断路器の設置は不要です。
○ 正しいです。
高圧進相コンデンサは高圧機器の中でも、事故の多い設備です。
事故の波及を防止する観点から、なるべく分散設置することが望ましいです。
✕ 誤りです。
変圧器の一次側に遮断器を設置すれば、安全性は高まりますが、
高価になります。
そこで、変圧器容量が300kV・Aの場合は、変圧器の一次側の開閉装置として、
安価な高圧カットアウトを使用することが認められています。
高圧機器にはいろいろなものがありますので、
用途に合わせて適切に選択する事が重要です。
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