1級電気工事施工管理技士の過去問
令和5年度(2023年)
午前 ロ 問19
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問題
1級 電気工事施工管理技術検定試験 令和5年度(2023年) 午前 ロ 問19 (訂正依頼・報告はこちら)
3回線で受電する低圧スポットネットワーク方式に関する記述として、不適当なものはどれか。
- 低圧スポットネットワーク方式とは、ネットワーク変圧器の二次側電圧が低圧の方式をいう。
- 一次側の1回線が停止しても、残りの変圧器で最大需要電力を供給できるように、変圧器容量を選定する。
- プロテクタヒューズは、ネットワーク変圧器の一次側に設置される。
- プロテクタ遮断器は、ネットワーク母線からの逆潮流により遮断動作する。
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この過去問の解説 (3件)
01
ネットワーク変圧器の二次側電圧、変圧器容量の選定、プロテクタヒューズとプロテクタ遮断器の役割と設置位置についての理解が求められています。
適切です。
低圧スポットネットワーク方式では、ネットワーク変圧器の二次側電圧が低圧であることが特徴です。
この方式では、複数の電源からの電力を組み合わせて安定した供給を行うことができます。
適切です。
スポットネットワーク方式では、一次側の1回線が停止しても残りの変圧器で最大需要電力を供給できるように変圧器の容量を選定します。
これにより、信頼性の高い電力供給が可能となります。
不適切です。
プロテクタヒューズは通常、ネットワーク変圧器の二次側に設置されます。
これにより、過電流や短絡から変圧器を保護します。
適切です。
プロテクタ遮断器は、ネットワーク母線からの逆潮流を検出し遮断動作を行うことで、システムの安全性を確保します。
これにより異常な電流の流れを防ぎ、システムの安定性を維持します。
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02
低圧スポットネットワーク方式に関する問題です。
〇
低圧スポットネットワーク方式は、3回線の22kVか33kVの配電線をT分岐し、回線ごとにネットワーク変換器の二次側は、通常の低圧母線に接続し、需要側に給電する方式です。
〇
ネットワーク変換器は、1回線が停止しても残りの変圧器で需要家の負荷全体を供給できるような設計です。
×
需要家の回線は、受電用断路器―ネットワーク変換器―ネットワークプロテクタ(プロテクタヒューズやプロテクタ遮断器)が設置されます。プロテクタヒューズの設置は変換器の二次側です。
したがって、「変圧器の一次側に設置」は誤りです。
〇
ネットワーク配電線に事故が起こると、ネットワーク母線から事故回線に接続するネットワークプロテクタを介して逆流するため、逆電流を検出してプロテクタ遮断器を動作させて、切り離します。
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03
3回線で受電する低圧スポットネットワーク方式に関する問題です。
低圧スポットネットワーク方式とは、常時複数の配電線から受電を行い、
事故や点検などによる停電をできるだけ無くす事を目的としたシステムです。
○ 正しいです。
ネットワーク変圧器の二次側電圧が高圧の方式を、
高圧スポットネットワーク方式といいます。
わが国では、通常、低圧スポットネットワーク方式が採用されます。
○ 正しいです。
1回線が停電しても、残りの回線で受電を継続できるのが、
スポットネットワーク方式の特徴です。
✕ 誤りです。
プロテクタヒューズは、ネットワーク母線を保護するヒューズなので、
ネットワーク変圧器の二次側に設置されます。
○ 正しいです。
1回線に事故が発生すると、健全回線から事故回線に向かって逆潮流が発生するので、
これを検知して素早く回線から切り離すために、プロテクタ遮断器を設置します。
スポットネットワーク方式は信頼性が高く、点検も無停電で行えるため、
都市部で高層ビルが立ち並ぶ地域などに採用されます。
一方、郊外の特高需要家には、本線予備選受電方式やループ受電方式が多く採用されます。
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