1級電気工事施工管理技士の過去問 令和5年度(2023年) 午前 ロ 問20
この過去問の解説 (3件)
自家用発電設備に用いるディーゼル機関の冷却方式に関する問題です。
〇 正しいです。
冷却塔は屋上階に設置されることが多く、水の蒸発によって水温を下げているため、補給水なしでは長時間の自家発の運転は困難です。
〇 正しいです。
熱交換冷却方式では、一次側と二次側の水が混ざりあうことはないため、二次側の水質を気にする必要はありません。
✕ 誤りです。
直結ラジエータ冷却方式は密閉式のラジエータで水温を下げるため、補給水の必要がほとんどなく、自家発電設備の長時間の運転が可能です。
〇 正しいです。
水槽循環冷却方式には、温水層と冷水槽という大容量の2つの水槽があり、こられの水槽の温度差が一定以上あれば運転の継続が可能です。
阪神淡路大震災のとき、冷却塔方式の自家発電設備がほとんど運転できなかったことが問題となりました。
自家用発電設備に用いるディーゼル機関の冷却方式に関する問題を解くためには、各冷却方式の特徴と動作原理に関して理解することが重要です。
適切です。
冷却塔方式では、機関からの熱を持った冷却水を冷却塔に導き、空気との接触によって蒸発潜熱を利用して冷却します。
この方法は、大量の冷却水を必要としないため、水資源が限られている地域で有効です。
適切です。
熱交換冷却方式では、一次側に清水を使用し、機関の熱を二次側の冷却媒体(例えば河川水)に伝達します。
この方式では、機関本体を直接外部水源に晒さずに冷却することができます。
不適切です。
直結ラジエータ冷却方式では、機関に直結したラジエータを使用して冷却します。
補給水が断たれた場合でも、ラジエータ内の水量によっては一定時間運転を継続できます。
適切です。
水槽循環冷却方式では、大容量の水槽を使用して冷却水を循環させます。
補給水が断たれても、水槽内の水量と水温の上昇に応じて、一定時間運転を継続することが可能です。
自家用発電設備に用いるディーゼル機関の冷却方式に関する問題です。
〇
冷却塔方式は、冷却水を冷却塔に導入して蒸発潜熱で冷却する方式です。
〇
熱交換冷却方式は、機関本体側には清水を使い、二次水側には海水や二次処理水など水質がやや悪い水を使う方式です。
×
発電設備として、冷却水配管がない簡単な構造のため、冷却水の消費がほとんどありません。
このため、地震等により補給水が断たれた場合にも運転が不可能となることはありません。
〇
水槽循環冷却方式は、断水しても水温上昇が限度になるまで運転はできます。
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