1級電気工事施工管理技士の過去問
令和5年度(2023年)
午前 ロ 問21
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問題
1級 電気工事施工管理技術検定試験 令和5年度(2023年) 午前 ロ 問21 (訂正依頼・報告はこちら)
据置鉛蓄電池に関する記述として、「日本産業規格(JIS)」上、不適当なものはどれか。
- ベント式は、防まつ構造をもつ排気栓を用いて、酸霧が脱出しないようにした蓄電池の方式である。
- 触媒栓は、蓄電池を充電したときに発生する酸素ガス及び水素ガスを触媒反応によって水に戻す機能をもつ栓である。
- 制御弁式鉛蓄電池は、通常の条件下ではガスを放出するが、内圧が規定値を超えた場合、密閉状態となる蓄電池である。
- 制御弁式のモノブロック電池は、正負極板、隔離板、電解液及び端子又は中間接続体を組み立てて収納した独立の単電池室を、電気的に複数個接続した1個の電池である。
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この過去問の解説 (3件)
01
据置鉛蓄電池に関する問題です。
〇 正しいです。
ベント式では水分が放出されるため、定期的な補水が必要になります。
〇 正しいです。
触媒栓式は、触媒反応で酸素ガス及び水素ガスを水に戻すことにより、補水の間隔を長くすることを目的とした方式です。
✕ 誤りです。
制御弁式鉛蓄電池は、通常の条件下では密閉状態にあり、内圧が規定値を超えた場合、ガスの放出を行います。
通常、電解液を補液することはできません。
〇 正しいです。
選択肢のとおりです。
近年では、無補水式の鉛蓄電池の採用が多くなっています。
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02
日本産業規格(JIS)に基づく据置鉛蓄電池の設計基準と要件についての知識が求められています。
適切です。
ベント式蓄電池は、防まつ構造の排気栓を使用して、充電時に発生する酸霧の脱出を防ぎます。
これにより、安全性が向上し、蓄電池の周囲の環境を保護します。
適切です。
触媒栓は、充電時に発生する酸素と水素ガスを触媒反応を利用して水に再結合させる機能を持ちます。
これにより、ガスの放出を減少させ、蓄電池の効率を向上させます。
不適切です。
制御弁式鉛蓄電池は、通常の条件下ではガスを放出せず、内圧が一定の値を超えた場合にのみガスを放出するように設計されています。
適切です。
制御弁式のモノブロック電池は、複数の単電池室を電気的に接続して構成されています。
各単電池室には正負極板、隔離板、電解液、端子または中間接続体が含まれ、これにより効率的な電力供給が可能となります。
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03
「日本産業規格(JIS)」に対して、据置鉛蓄電池に関する問題です。
(JIS C 8704)
〇
ベント形蓄電池は、防まつ構造をもつ排気栓を用いて,酸霧が脱出しないようにした蓄電池の方式で、使用中に補水を必要とします。
〇
触媒栓は、電池充電時に発生する酸素ガスと水素ガスを触媒反応で水に戻す機能を有する栓です。防爆構造と防まつ構造を有します。
×
制御弁式鉛蓄電池は、内部圧力が規定値を超えたときにガスを放出する制御弁を備えた鉛蓄電池で、密閉状態とはなりません。
〇
モノブロック電池は、正負極板,隔離板,電解液、端子か中間接続体を組み立てて収納した独立の単電池室を、電気的に複数個接続して1個の電池としたものです。
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