1級電気工事施工管理技士の過去問
令和5年度(2023年)
午前 ロ 問23
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問題
1級 電気工事施工管理技術検定試験 令和5年度(2023年) 午前 ロ 問23 (訂正依頼・報告はこちら)
中央監視制御装置の機能に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 無効電力制御は、コンデンサの台数制御を行い、常に力率を適正に保つ制御を行う。
- 発電装置負荷制御は、停電時等の発電装置立上げに伴い、設定された優先順位に従い負荷制御を行う。
- 電力デマンド監視は、使用電力量から一定周期で使用電力を監視し、デマンド目標値を超えるおそれがある場合に警報を発する。
- トレンド表示は、設備系統図や平面図を表示装置上に表示して、機器の状態や警報をそのシンボルの色変化や点滅で表示を行う。
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この過去問の解説 (3件)
01
中央監視制御装置の機能に関する問題です。
〇
無効電力制御は、定電圧方式で負荷が要求する有効電力を送るために、無効電量を系統に供給します。そのため、系統内の調相機や電力コンデンサ台数による無効電力量の供給を、有効電力とともに供給する運転とする制御です。
〇
発電装置負荷制御は、停電時などに伴い発電装置を立ち上げるときに、設定された優先順位で負荷制御を行う機能です。
〇
電力デマンド監視は、電力デマンド監視でデマンド目標値を超えるおそれがある場合に警報を発砲します。同時に、あらかじめ決められた優先順次に従って、負荷遮断や復帰を行うこともできます。
×
トレンド表示は、電力や温度などの機器の計測値を蓄積して、時系列にトレンド表示する機能です。機器の状態などで異常か異常になる予測がつくものを設備系統図で色変化させる機能も可能です。
したがって、問題文は誤りです。
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02
中央監視制御装置の機能に関する問題です。
〇 正しいです。
コンデンサの入り切りで、力率が100%近くになるように自動制御します。
力率が100%に近いほど、電力使用量のコストカットになります。
〇 正しいです。
商用側停電から自家発に切り替える時に、一度に負荷をかけると自家発が停止する恐れがあります。
重要な負荷から自動制御で順次切り替えることによって、安全に自家発運転に移行できます。
〇 正しいです。
デマンドを監視して、デマンドオーバーになりそうな時は警報を発します。
それを確認して、運転員が負荷制限を実施します。
自動で負荷制限をかけることも可能です。
✕ 誤りです。
トレンド表示は、電力使用量などの過去のデータを時系列にグラフ表示させる機能です。
中央監視制御装置には、他には、スイッチギアなどを遠隔で操作する機能などがあります。
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03
中央監視制御装置が持つ各種機能の特徴と目的についての理解が問われています。
適切です。
無効電力制御は、コンデンサの台数を調整することで力率を適正に保ちます。
これにより、電力システムの効率を向上させ、電力損失を減少させることができます。
適切です。
発電装置負荷制御は、停電時などに発電装置を立ち上げる際に、設定された優先順位に基づいて負荷を制御します。
これにより、緊急時にもシステムの安定性を維持することが可能です。
適切です。
電力デマンド監視は、使用電力量を一定周期で監視し、デマンド目標値を超えそうになった場合に警報を発します。
これにより、過剰な電力使用を防ぎ、電力コストを管理することができます。
不適切です。
トレンド表示は、過去のデータや現在のデータの傾向を表示する機能です。
設備系統図や平面図の表示、機器の状態や警報の色変化や点滅での表示は、トレンド表示の機能ではなく、システム監視やアラーム表示の機能に該当します。
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