1級電気工事施工管理技士の過去問
令和5年度(2023年)
午前 ロ 問28
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問題
1級 電気工事施工管理技術検定試験 令和5年度(2023年) 午前 ロ 問28 (訂正依頼・報告はこちら)
電気鉄道におけるトロリ線の温度上昇対策として、不適当なものはどれか。
- 耐熱性の優れたトロリ線を使用する。
- トロリ線の断面積を大きくする。
- トロリ線の硬点を少なくする。
- パンタグラフすり板にトロリ線との接触抵抗の少ないものを使用する。
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この過去問の解説 (3件)
01
電気鉄道におけるトロリ線の温度上昇対策に関する問題です。
適当です。
耐熱性の優れたトロリ線を使用することは温度上昇対策に有効です。
適当です。
トロリ線の断面積を大きくすることで温度上昇は緩和されるため、温度上昇対策として有効な手段となります。
不適当です。
トロリ線の硬点を少なくしても接触面は変わらないため、温度上昇対策としては有効ではありません。
適当です。
パンタグラフすり板にトロリ線との接触抵抗の少ないものを使用することで接触抵抗が少なくなるため、温度上昇対策としては有効です。
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02
温度上昇対策の主な目的はトロリ線の温度上昇を抑制し、適切な動作と安全性を確保することです。適切な温度制御はトロリ線の寿命を延ばし、故障や火災のリスクを軽減します。
トロリ線の耐熱性を向上させることは高温の状況でのトロリ線の性能向上につながります。高温状況で劣化することなく適切に動作するトロリ線はトロリ線の温度上昇対策の重要な一つとなってます。
トロリ線の断面積を大きくすることは電流をより均等に流すことができ、熱をより均等に分散させる効果があります。これにより、トロリ線の温度上昇を抑制することができます。
トロリ線がある程度硬いことも重要であり、あまりにも柔らかくすると安定性の問題や振動による問題が生じる可能性があります。硬点を少なくすることでトロリ線が不安定となるため温度上昇対策としては不適切になります。
パンタグラフすり板とトロリ線の接触抵抗が少ないほど電流の流れがスムーズで、熱の発生が減少します。したがって、接触抵抗の少ない材料を使用することはトロリ線の温度上昇対策に対して効果的です。
これらの対策は、電気鉄道の安全性と効率性を向上させるために採用される一般的な方法です。
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03
電気鉄道におけるトロリ線の温度上昇対策に関する問題です。
トロリ線の温度上昇の要因は、外気温の上昇、トロリ線自体を流れる電流によるジュール熱、パンタフラフとの接触抵抗によるものが挙げられます。
また、交流では電圧が高いのに対し直流では電流が大きく、対策が必要になります。
〇
トロリ線の耐熱対策に、すず入り銅トロリ線は耐熱性に富んでいます。
〇
トロリ線の断面積を大きくすることで、トロリ線の温度上昇が和らぎます。
×
トロリ線の硬点は、パンタグラフとの接触がバウンドで離れてしまう点で、その硬点を少なくしてもパンタグラフとの接触抵抗が減ることにはならないため、温度上昇対策にはなりません。
〇
パンタグラフのすり板の接触抵抗の少ないものを使用すれば、摩擦量が減るため、摩擦熱が少なくなります。
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