1級電気工事施工管理技士の過去問
令和5年度(2023年)
午後 ロ 問3
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問題
1級 電気工事施工管理技術検定試験 令和5年度(2023年) 午後 ロ 問3 (訂正依頼・報告はこちら)
進捗度曲線(Sチャート)を用いた工程管理に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 進捗度曲線は、上方許容限界曲線と下方許容限界曲線で囲まれた形がバナナ形になることから、バナナ曲線と呼ぶことがある。
- 実施数量の累積値が計画数量の累積値の上側にある場合は、工程に遅れが生じている。
- 計画時点の進捗度曲線は、労力などの平均施工速度を基礎として作成される。
- 進捗度のずれには許容限界があり、回復しがたい状態に追い込まれないことが必要である。
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この過去問の解説 (3件)
01
進捗度曲線(Sチャート)を用いた工程管理に関する設問です。
適切です。
進捗度曲線は、上方許容限界曲線と下方許容限界曲線で囲まれた形がバナナ形になることから、バナナ曲線と呼ばれることがあります。
不適切です。
実施数量が計画数量の上側にある場合は、工程が進んでいます。
逆に、進み過ぎていないか注意する必要もあります。
適切です。
計画時点の進捗度曲線は、労力などの平均施工速度を基礎として作成されます。
適切です。
進捗度のずれには許容限界があり、回復しがたい状態に追い込まれないことが必要です。
進捗のずれが発生した場合は、早めの対策をした方がよいです。
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02
進捗度曲線(Sチャート)を用いた工程管理に関する問題です。
〇 正しいです。
選択肢のとおりです。
✕ 誤りです。
実施数量の累積値が計画数量の累積値の上側にある場合は、工事が進み過ぎている状況であり、不経済になっている可能性があります。
〇 正しいです。
選択肢のとおりです。
〇 正しいです。
進捗度がバナナ曲線の中に納まるように、出来高を適切に管理する必要があります。
進捗度曲線は、工事全体の進捗度を管理するためには便利ですが、各作業の進捗度合いなどはわかりません。
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03
この問題を解くためには、進捗度曲線の基本的な概念と特徴を理解しておく必要があります。
この選択肢は正しいです。上方許容限界曲線と下方許容限界曲線とは、計画数量の累積値に対して一定の誤差率を設定したものです。これらの曲線の間に実施数量の累積値が収まることが望ましいです。上方許容限界曲線と下方許容限界曲線で囲まれた形は、一般的にバナナ形になります。これは、工事の初期段階では実施数量が計画数量より少なくなりやすく、工事の後半では実施数量が計画数量より多くなりやすいためです。
この選択肢は不適当です。実施数量の累積値が計画数量の累積値の上側にある場合は、工程に遅れが生じているということではありません。むしろ、工程が予定より早く進んでいるということです。逆に、実施数量の累積値が計画数量の累積値の下側にある場合は、工程に遅れが生じているということです。
この選択肢は正しいです。計画時点の進捗度曲線は、労力や資材、機械などを考慮した平均施工速度を基礎として作成されます。これは、工事期間中に一定の施工速度を保つことを前提としたものです。
この選択肢は正しいです。進捗度曲線では、上方許容限界曲線と下方許容限界曲線の間に実施数量の累積値が収まることが望ましいです。これは、工程に遅れや余裕が生じすぎないようにするためです。もし、実施数量の累積値が上方許容限界曲線や下方許容限界曲線を超えてしまった場合は、進捗度のずれが大きくなっているということです。この場合は、工程の回復や調整が困難になります。
進捗度曲線とは、工程管理において、計画数量と実施数量の累積値をグラフに表したものです。計画数量の累積値は、工程の開始から終了までの期間における平均施工速度に基づいて作成されます。実施数量の累積値は、実際に工事が進んでいる状況を反映します。進捗度曲線は、実施数量の累積値が計画数量の累積値に近づくように工事を管理するためのツールです。
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