1級電気工事施工管理技士の過去問
令和5年度(2023年)
午後 ロ 問4
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問題
1級 電気工事施工管理技術検定試験 令和5年度(2023年) 午後 ロ 問4 (訂正依頼・報告はこちら)
高圧受電設備の絶縁性能の試験(絶縁耐力試験)に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 試験実施の前に、変圧器や計器用変成器の二次側の接地を外していることを確認した。
- 試験実施の前後に絶縁抵抗測定を行い、絶縁抵抗が規定値以上であり、試験前後で変わらないことを確認した。
- 試験電圧の半分ぐらいまでは徐々に昇圧し、検電器で機器に電圧が印加されていることを確認してから、試験電圧まで昇圧した。
- 試験終了後、電圧を零に降圧して電源を切り、検電して無電圧であることを確認してから接地し、残留電荷を放電した。
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この過去問の解説 (3件)
01
高圧受電設備の絶縁性能の試験に関する正しい知識と手順を理解しているかどうかが問われています。
この選択肢は不適当です。試験実施の前には、変圧器や計器用変成器の二次側の接地を外すのではなく、接地されてることを確認する必要があります。接地しておかないと、試験電圧が二次側に印加されて危険な状態になる可能性があります。
この選択肢は正しいです。絶縁抵抗測定は、絶縁部分に低い電圧を印加して、その部分の電流値を測定することで、絶縁部分の抵抗値を求める方法です。絶縁抵抗が低いということは、絶縁部分に漏電やショートが起きやすいということです。試験実施前には、絶縁抵抗が規定値以上であることを確認して、試験対象機器が正常であることを確認します。試験実施後には、絶縁抵抗が試験前と変わらないことを確認して、試験中に絶縁部分にダメージが発生しなかったことを確認します。
この選択肢は正しいです。試験終了後には、安全のために以下の手順を守る必要があります。
- 電圧を零に降圧して電源を切る
これは、試験対象機器に高い電圧が残っていないことを確実にするためです。
- 検電して無電圧であることを確認する
これは、試験対象機器に低い電圧が残っていないことを確認するためです。
- 接地し、残留電荷を放電する
これは、試験対象機器に静電気や誘導起電力などの残留電荷が残っていないことを確認するためです。
絶縁性能の試験は、高圧機器の絶縁部分に高い電圧を印加して、絶縁破壊や漏電が起きないことを確認する試験です。この試験を行う際には、安全上の注意事項や正しい操作方法を守る必要があります。
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02
高圧受電設備の絶縁性能の試験(絶縁耐力試験)に関する問題です。
✕ 誤りです。
二次側の接地を外した状態で一次側に試験電圧を印可すると、かなり高い電圧が二次側に誘導され、危険な状態になります。
〇 正しいです。
高圧回路の絶縁抵抗値は、気候などの外部影響で変動するため、一元的に制限値を規定するのが困難です。
そのため、試験前後の絶縁抵抗測定の値が変化しないことを確認して、絶縁状態の判定をするということになっています。
〇 正しいです。
選択肢のとおりです。
〇 正しいです。
機器に残留電荷がある場合があり、感電の危険性がありますので、必ず放電します。
高圧受電設備の絶縁性能の試験(絶縁耐力試験)をする場合には、高圧一次側のA種接地や低圧二次側のB種接地は、必ず接地したままにします。
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03
高圧受電設備の絶縁性能の試験(絶縁耐力試験)に関する設問です。
不適切です。
二次側の接地を外すのではなく、接地が行われているかの確認が必要です。
適切です。
試験実施の前後に絶縁抵抗測定を行い、絶縁抵抗が規定値以上であり、試験前後で変わらないことを確認する必要があります。
適切です。
設問の方法で試験を行うのが望ましいです。
適切です。
試験終了後は、設問のように処理することが望ましいです。
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