1級電気工事施工管理技士の過去問
令和5年度(2023年)
午後 ハ 問1
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問題
1級 電気工事施工管理技術検定試験 令和5年度(2023年) 午後 ハ 問1 (訂正依頼・報告はこちら)
水力発電の有水試験に関する記述として、最も関係のないものはどれか。
- 水車関係機器の単体動作試験として、圧油装置の調整後、調速機によるガイドベーンの開閉の動作を確認した。
- 負荷遮断試験として、発電機の負荷を突然遮断したときに、水車発電機が異常なく無負荷運転に移行できることを確認した。
- 発電機特性試験として、発電機を定格速度で運転し、電圧調整試験を実施後、無負荷飽和特性、三相短絡特性など諸特性の測定を行った。
- 非常停止試験として、発電機の一定負荷運転時に、非常停止用保護継電器のひとつを動作させ、所定の順序で水車が停止することを確認した。
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この過去問の解説 (3件)
01
水力発電の有水試験に関する問題です。
✕ 誤りです。
記述の内容は、機器の単体動作試験であり、有水試験ではありません。
有水試験は、実際に水を流して、各機器の連動確認などをする試験です。
〇 正しいです。
速やかに水量を制御して、無負荷運転に移行できるかを確認します。
〇 正しいです。
無負荷試験、三相短絡試験は発電機の特性を測定する基本的な試験です。
〇 正しいです。
非常停止試験は、実際に水を流して、水車が安全に停止することを確認します。
有水試験は、水車発電機の性能や安全性を確認する重要な試験です。
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02
この問題を解くポイントは、有水試験の目的と内容を理解することです。有水試験とは、水車発電機の性能や安全性を確認するために、水を流して実際に運転する試験のことです。
この選択肢は有水試験と最も関係がないです。水車の回転数や流量を調整するガイドベーンや、水車の回転を制御する調速機などの機器が正常に動作するかを確認する試験です。圧油装置の調整後、調速機によるガイドベーンの開閉の動作を確認することで、水車の回転数や流量が適切に制御できるかを検証します。単体動作試験のため、水を流して各機器が連動するか確認するものではありません。
この選択肢は有水試験と関係があります。発電機に負荷がかかっている状態から突然負荷がなくなった場合に、水車発電機が安定して無負荷運転に移行できるかを確認する試験です。負荷が遮断されると、発電機の回転数が急上昇し、過回転や振動などの危険が生じます。そのため、負荷遮断時には、ガイドベーンが素早く閉じて流量を減らし、発電機の回転数を制御します。
この選択肢は有水試験と関係があります。発電機の性能や特性を測定する試験です。発電機を定格速度で運転し、電圧調整試験を実施後、無負荷飽和特性や三相短絡特性などの諸特性を測定します。無負荷飽和特性とは、発電機の励磁電流と端子電圧の関係を表す特性で、発電機の励磁制御に必要な情報です。三相短絡特性とは、発電機の端子に三相短絡が発生した場合に生じる瞬時値や減衰値などの特性で、発電機の保護設定に必要な情報です。
この選択肢は有水試験と関係があります。発電機に異常が発生した場合に、水車発電機が安全に停止できるかを確認する試験です。非常停止用保護継電器のひとつを動作させることで、水車発電機に非常停止信号が送られます。その際には、ガイドベーンが完全に閉じて流量を遮断し、ブレーキ装置が作動して水車を停止させます。
単体動作試験と、水を流して実際に運転させる有水試験の違いを把握しておく必要があります。
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03
水力発電の有水試験に関する設問です。
関係ありません。
設問の内容は、有水試験で実施するのではなく、水が無い状態の無水試験で行う項目となります。
関係あります。
負荷遮断試験として、発電機の負荷を突然遮断したときに、水車発電機が異常なく無負荷運転に移行できることを確認します。
関係あります。
発電機特性試験として、発電機を定格速度で運転し、電圧調整試験を実施後、無負荷飽和特性、三相短絡特性など諸特性の測定を行います。
関係あります。
非常停止試験として、発電機の一定負荷運転時に、非常停止用保護継電器のひとつを動作させ、所定の順序で水車が停止することを確認します。
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