1級電気工事施工管理技士の過去問
令和5年度(2023年)
午後 ハ 問3
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問題
1級 電気工事施工管理技術検定試験 令和5年度(2023年) 午後 ハ 問3 (訂正依頼・報告はこちら)
架空送電線路の延線工事に関する記述として、不適当なものはどれか。
- 架線ウインチのキャプスタンの軸方向は、メッセンジャワイヤの巻き取り方向に対して直角とした。
- 電線が金車を通過するときに、スリーブとその前後の電線を保護するためにジョイントプロテクタを装着した。
- 電線やワイヤロープに必要な張力を与えて安定した延線を行うために、延線車を用いた。
- メッセンジャワイヤの巻き取り、繰り出し、停止及び変速のために、緊線ウインチを用いた。
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この過去問の解説 (3件)
01
この問題では架空送電線路の延線工事に関する知識を問われています。架空送電線路とは、電力を送るために空中に張られた電線のことです。延線工事とは、既存の架空送電線路に新たな電線を追加する工事のことです。
この選択肢の記述は正しいです。架線ウインチは、メッセンジャワイヤを巻き取るための機械です。キャプスタンとは、メッセンジャワイヤを巻き取るための円筒形の部品です。キャプスタンの軸方向は、メッセンジャワイヤの巻き取り方向に対して直角とすることにより、メッセンジャワイヤがキャプスタンにぴったりと巻き付きます。これより、メッセンジャワイヤが滑らないようになり、正確な張力をかけることができます。
この選択肢の記述は正しいです。電線が金車という架空送電線路の支柱に取り付けられた輪形の部品を通過するときには、スリーブやその前後の電線が金車に当たって傷つかないようにする必要があります。そのため、ジョイントプロテクタというゴム製やプラスチック製のカバーをスリーブやその前後の電線に装着します。これにより、電線の断面積や抵抗が変化しないようにし、電力の伝送効率を保ちます。
この選択肢の記述は正しいです。延線車とは、メッセンジャワイヤの上を走ることができる小型の台車です。延線車は、自分自身や電線を引っ張る力を発生させることができます。延線車を使うことで、電線やワイヤロープに必要な張力を与えて安定した延線を行うことができます。また、延線車は、電線の位置や角度を調整したり、金車や支柱などの障害物を乗り越えたりすることもできます。
この選択肢の記述は不適当です。メッセンジャワイヤの巻き取り、繰り出し、停止及び変速のためには、架線ウインチを用いるのが正しいです。緊線ウインチは、メッセンジャワイヤや電線に張力をかけるための機械です。緊線ウインチは、メッセンジャワイヤや電線を巻き取るのではなく、引っ張るだけです。したがって、架空送電線路の延線工事に関する記述として、不適当なものとなります。
延線工事では、メッセンジャワイヤという支持用のワイヤを先に張り、その上に電線を引っ張っていきます。その際に、架線ウインチや緊線ウインチという機械を使って、メッセンジャワイヤや電線に適切な張力をかける必要があります。また、電線の接合部分にはスリーブという金属製の筒を被せて圧着し、ジョイントプロテクタというカバーで保護します。
このように延線工事の適切な施工方法を理解しておくが大切になります。
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02
架空送電線路の延線工事に関する問題です。
〇 正しいです。
キャプスタンは、メッセンジャワイヤを巻き取る円筒形の装置です。
キャプスタンの軸は、メッセンジャワイヤと直交します。
〇 正しいです。
電線が金車を通過するときは、電線に傷がつかないように、保護材として合成樹脂製のジョイントプロテクタを装着します。
〇 正しいです。
延線車は、ワイヤロープに適度な張力を与えて、安定的な延線を行うために使用します。
✕ 誤りです。
緊線ウインチは、架線に適度な張力をかけるために使用します。
メッセンジャワイヤの巻き取り、繰り出し、停止及び変速のために使用するのは、架線ウインチです。
送電線工事に使用する機械は、写真で見てイメージするのがよいでしょう。
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03
架空送電線路の延線工事に関する設問です。
適当です。
架線ウインチのキャプスタンの軸方向は、メッセンジャワイヤの巻き取り方向に対して直角とします。
適当です。
電線が金車を通過するときに、スリーブとその前後の電線を保護するためにジョイントプロテクタを装着し施工を行います。
適当です。
電線やワイヤロープに必要な張力を与えて安定した延線を行うために、延線車を用いることが望ましいです。
不適当です。
緊張ウインチを用いるのではなく、架線ウインチを用いることが望ましいです。
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