1級電気工事施工管理技士の過去問
令和5年度(2023年)
午後 ハ 問9
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問題
1級 電気工事施工管理技術検定試験 令和5年度(2023年) 午後 ハ 問9 (訂正依頼・報告はこちら)
地中電線路の施工に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 洞道内のケーブルは、熱伸縮の影響を少なくするため、スネーク布設の変曲点で拘束した。
- 管路へのケーブル引入時、ケーブルの損傷を防ぐため、引入側の管路口にケーブルガイドを取り付けた。
- 管路の途中に水平屈曲部があったので、引入張力を小さくするため、屈曲部に近い方のマンホールからケーブルを引き入れた。
- 傾斜地の管路に布設されたケーブルの熱伸縮による滑落を防止するため、上端側管路口にプーリングアイを取り付けた。
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この過去問の解説 (3件)
01
この問題は地中電線路の施工に関する知識と、実際の工事現場での問題解決能力が試されてます。選択肢それぞれが電線の布設に関する異なる状況や方法を説明しており、これらを正確に理解し、どの選択肢が技術的に不適切であるかを判断する必要があります。
スネーク布設は、ケーブルを曲げて配置する方法であり、熱伸縮による影響を受けにくくする目的で使用されます。変曲点でケーブルを拘束することで、ケーブルが所定の位置に留まるようにし、熱伸縮による動きをコントロールできます。これはケーブルの長寿命化と安全性が向上するため適切な施工方法です。
ケーブルを管路に引き入れる際、ケーブルガイドを使用することでケーブルが損傷するのを防げます。ケーブルガイドはケーブルをスムーズに導く役割を果たし、摩擦や引っかかりによるダメージを軽減できるため適切な施工方法です。
ケーブルの引入張力を小さくするためには、屈曲部に近い方のマンホールからケーブルを引き入れるのが一般的です。これにより、ケーブルにかかる負荷を軽減し、損傷を防ぐことができるため適切な施工方法です。
これは不適切な施工方法です。通常、傾斜地でケーブルを布設する際には、下端側にプーリングアイや他の固定装置を取り付けることで、ケーブルの滑落を防ぎます。上端側に取り付けると、熱伸縮によるストレスがケーブルにかかりやすくなり、損傷や滑落のリスクを高める可能性があります。
地中電線路の施工においては、ケーブルの熱伸縮を適切に管理し、損傷を防ぐための適切な方法を選択することが重要です。特に傾斜地での布設では、ケーブルの滑落防止のために適切な位置に固定装置を取り付けることが必要です。
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02
地中電線路の施工に関する問題です。
〇 正しいです。
スネーク布設とは、ケーブルを蛇のように蛇行布設する方法です。
熱収縮の影響を曲がり部分で吸収し、ケーブルを安定させる効果があります。
〇 正しいです。
管の末端部でケーブルに傷がつきやすいので、保護のためにケーブルガイドを使用します。
〇 正しいです。
屈曲部に近い方のマンホールからケーブルを引き入れた方が、ケーブルにかかる張力を小さくでき、ケーブルへのダメージを小さくできます。
✕ 誤りです。
ケーブルの熱伸縮による滑落を防止するためには、プーリングアイを両端管路口に取りつけてケーブルを固定する必要があります。
地中電線路は、損傷を受けやすく、維持管理費もかかりますが、景観上の目的から都心部では増加傾向にあります。
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03
地中電線路の施工に関する設問です。
適切です。
洞道内のケーブルは、熱伸縮の影響を少なくするため、スネーク布設の変曲点で拘束することは正しいです。
適切です。
管路へのケーブル引入時、ケーブルの損傷を防ぐため、引入側の管路口にケーブルガイドを取り付ける施工方法は正しいです。
適切です。
管路の途中に水平屈曲部がある場合、引入張力を小さくするため、屈曲部に近い方のマンホールからケーブルを引き入れる施工は正しいです。
不適切です。
プーリングアイは片側だけでなく、両側に取り付けることが望ましいです。
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