1級電気工事施工管理技士 過去問
令和6年度(2024年)
問61 (午後 ロ 問1)

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問題

1級電気工事施工管理技士試験 令和6年度(2024年) 問61(午後 ロ 問1) (訂正依頼・報告はこちら)

公共工事における施工計画等に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 総合工程表には、工事出来高の推定カーブを記入し全体工程を管理する。
  • 施工計画の記載内容は、工期、使用機器、施工方法、品質計画、安全・環境対策、工程計画等である。
  • 工事の受注者は、設計図書に基づく請負代金内訳書及び実行予算書を、発注者に提出する必要がある。
  • 工事材料の品質は設計図書で定められたものとするが、設計図書にその品質が明示されていない場合は、中等の品質を有するものとする。

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この過去問の解説 (2件)

01

公共工事における施工計画等に関する設問です。

選択肢1. 総合工程表には、工事出来高の推定カーブを記入し全体工程を管理する。

適当です。

総合工程表には、工事出来高の推定カーブを記入し全体工程を管理します。

選択肢2. 施工計画の記載内容は、工期、使用機器、施工方法、品質計画、安全・環境対策、工程計画等である。

適当です。

施工計画の記載内容は、工期、使用機器、施工方法、品質計画、安全・環境対策、工程計画等があります。

自治体によっては、独自の作成例がありため確認が必要です。

選択肢3. 工事の受注者は、設計図書に基づく請負代金内訳書及び実行予算書を、発注者に提出する必要がある。

不適当です。

実行予算書は発注者に提出する必要はありません。

選択肢4. 工事材料の品質は設計図書で定められたものとするが、設計図書にその品質が明示されていない場合は、中等の品質を有するものとする。

適当です。

工事材料の品質は設計図書で定められたものとするが、設計図書にその品質が明示されていない場合は、中等の品質を有するものとします。

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02

公共工事における施工計画等

 

施工計画:工事を安全かつ効率的に進めるための、具体的な計画書。

工程表:工事の進捗を管理するための図表。

請負代金内訳書:契約金額の根拠として発注者に提出する書類。

実行予算書受注者自身の社内用に作成する書類。。

工事材料:設計図書に記載がない場合は、中程度の品質のものが使用される。

選択肢1. 総合工程表には、工事出来高の推定カーブを記入し全体工程を管理する。

総合工程表: 工事全体の進捗を管理するために使用され、通常、出来高(工事の進捗率)の

推定カーブ(S字カーブ)を記入して、計画と実績を比較します。

 

記述は適切です。

選択肢2. 施工計画の記載内容は、工期、使用機器、施工方法、品質計画、安全・環境対策、工程計画等である。

施工計画

効率的かつ安全に工事を進めるための詳細な計画です。

記載内容は、工期、使用する機械、具体的な施工手順、品質管理、

安全・環境対策、工程表など多岐にわたります。

 

記述は適切です。

 

選択肢3. 工事の受注者は、設計図書に基づく請負代金内訳書及び実行予算書を、発注者に提出する必要がある。

請負代金内訳書及び実行予算書:

請負代金内訳書:受注者が作成し、発注者に提出します。これは契約金額の根拠を示すものです。

 

実行予算書:受注者が自社の内部管理のために作成するものであり、発注者に提出する義務はありません。 

したがって、両方を発注者に提出する必要があるとした、記述は不適切です。

選択肢4. 工事材料の品質は設計図書で定められたものとするが、設計図書にその品質が明示されていない場合は、中等の品質を有するものとする。

工事材料の品質: 公共工事の設計図書には、使用する材料の品質が明確に記載されています。

もし不明確な場合は、標準的な品質(中等の品質)のものを使用するという規定は一般的です。

 

記述は適切です。

まとめ

この問題は、公共工事における施工計画や契約に関する、いくつかの重要な原則の理解を問うものです。

 

総合工程表施工計画は、工事の進捗管理や具体的な手順を定めるための必須書類であり、記述は適切です。

工事材料については、設計図書に記載がない場合、一般的な品質(中等の品質)のものを使用するという原則が適用されます。

この記述も適切です。

 

最も重要なポイントは、請負代金内訳書実行予算書の違いです。

請負代金内訳書は発注者への提出が必要な公的書類ですが、実行予算書は、受注者が工事の原価を管理するために社内で作成する内部資料であり、発注者に提出する義務はありません。

したがって、両方を発注者に提出するとした記述が不適切となります。

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