1級電気工事施工管理技士 過去問
令和6年度(2024年)
問62 (午後 ロ 問2)

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問題

1級電気工事施工管理技士試験 令和6年度(2024年) 問62(午後 ロ 問2) (訂正依頼・報告はこちら)

建設工事の工程管理に用いる工程表に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • ガントチャート工程表は、各作業の現時点における達成度がわかりやすい。
  • ガントチャート工程表は、全体工期に影響を与える作業の把握が困難である。
  • タクト工程表は、高層ビルなどの繰り返し作業の工程管理に適している。
  • タクト工程表は、全体の稼働人数の把握が難しく、工期の遅れなどによる変化の対応が困難である。

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この過去問の解説 (2件)

01

建設工事の工程管理に用いる工程表に関する設問です。

選択肢1. ガントチャート工程表は、各作業の現時点における達成度がわかりやすい。

適当です。
ガントチャート工程表は、各作業の現時点における達成度がわかりやすいという特徴があります。

選択肢2. ガントチャート工程表は、全体工期に影響を与える作業の把握が困難である。

適当です。

ガントチャート工程表は、全体工期に影響を与える作業の把握には向いていません。

各作業の進捗状況のみの把握になります。

選択肢3. タクト工程表は、高層ビルなどの繰り返し作業の工程管理に適している。

適当です。
タクト工程表は、高層ビルなどの繰り返し作業の工程管理に適しています。

選択肢4. タクト工程表は、全体の稼働人数の把握が難しく、工期の遅れなどによる変化の対応が困難である。

不適当です。

タクト工程表は、全体の稼働人数の把握が難しく、工期の遅れなどによる変化の対応が容易に出来ます。

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02

ガントチャートの概要

ガントチャートは、縦軸に作業項目、横軸に時間軸(日付や週など)を取り、各作業の開始から終了までの期間を棒グラフで表したものです。

目的: プロジェクトのスケジュールを視覚化し、進捗状況を把握すること。

特徴: 縦軸に作業項目、横軸に時間軸を取り、作業期間を棒グラフで表現します。

利点: 各作業の期間や現時点での達成度が一目でわかりやすいです。

 

タクト工程表の概要

高層ビルなどの繰り返し作業を管理する図表です。

目的: 同じ作業を一定のリズム(タクト)で進めることで、効率的な施工を計画します。

特徴: 縦軸に階数や区画、横軸に時間をとり、作業の進捗を斜めの線で示します。

利点: 人員や資材の投入タイミングが明確になり、全体の人員計画が立てやすくなります。

選択肢1. ガントチャート工程表は、各作業の現時点における達成度がわかりやすい。

ガントチャート工程表

作業の開始日、終了日、期間を棒グラフで表すため、各作業の進捗状況を視覚的に把握しやすいです。

 

記述は適切です。

選択肢2. ガントチャート工程表は、全体工期に影響を与える作業の把握が困難である。

ガントチャート工程表

各作業の前後関係や関連性が明確に示されていないため、どの作業が遅れると全体の工期に

影響するか(クリティカルパス)を把握するのが難しいという欠点があります。

 

記述は適切です。

選択肢3. タクト工程表は、高層ビルなどの繰り返し作業の工程管理に適している。

タクト工程表:

高層ビルなどのように、同じ作業が繰り返し行われる場合に非常に有効な工程表です。

各階や区画ごとの作業を「タクト(時間単位)」で管理することで、全体の進捗を把握しやすくなります。

 

記述は適切です。

選択肢4. タクト工程表は、全体の稼働人数の把握が難しく、工期の遅れなどによる変化の対応が困難である。

タクト工程表

タクト工程表は、全体の作業量や必要な人員を均一化し、計画的な人員配置を可能にするため、全体の稼働人数の把握や、人員の変動に対応しやすいという利点があります。

したがって、

「全体の稼働人数の把握が難しく、工期の遅れなどによる変化の対応が困難である」という記述は不適切です。

まとめ

ガントチャート: 個別の作業の進捗を棒グラフで表示するため、達成度が見やすい反面、作業間のつながりが見えにくく、全体の遅れを把握するのが難しいという特徴があります。

 

タクト工程表:

高層ビルなどの繰り返し作業の管理に最適です。作業を一定のリズム(タクト)で進めるため、人員の配置が計画的に行え、稼働人数の把握が容易です。

したがって、タクト工程表は人員把握が難しく、遅れへの対応が困難だとする記述は、その利点と矛盾しているため、不適切です。

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