2級電気工事施工管理技士の過去問
平成29年度(2017年)
2 問18

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問題

2級 電気工事施工管理技術検定試験 平成29年度(2017年) 2 問18 (訂正依頼・報告はこちら)

架空送電線により通信線に発生する電磁誘導障害の軽減対策として、最も不適当なものはどれか。
  • 送電線をねん架する。
  • 通信線に遮へい層付ケーブルを使用する。
  • 架空地線に導電率のよい材料を使用する。
  • 送電線の中性点の接地抵抗値を低くする。

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この過去問の解説 (3件)

01

架空送電線が原因となり、近くの通信線に通信障害を発生させる場合があります。
この通信障害を軽減するために様々な対策がなされています。

送電線のねん架は、その一つで、同じ系統の架空送電線路の配線配置を入れ替えることです。
これにより、インダクタンスや静電容量の不平衡を減らすことで、電圧・電流の位相ズレを解消し、電磁誘導障害を発生しにくくします。

架空地線とは送電線と平行した上部に設置される避雷のための配線です。
落雷等の際には電磁誘導障害が生じますが、架空地線の導電率をよくしたり、接地抵抗を下げることで、障害を減らす効果があります。

通信線自体を遮へい層で覆ったケーブルを使用するのも、電磁誘導障害の影響を受けにくくするのに効果的です。

よって、1・2・3 は適切な対策といえます。

しかし送電線の中性点の接地抵抗を低くしても、地絡時の健全相の電圧上昇の抑制や絶縁レベルの低減が可能になるものの、通信障害対策にはなりません。

よって、正解は、4 です。

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02

正解は4です。

1の送電線をねん架する、2の通信線に遮へい層付ケーブルを使用するは、架空送電線により通信線に発生する電磁誘導障害の軽減対策になります。

3の架空地線に導電率のよい材料を使用するは、遮蔽線を張るのと同様な効果が得られることになるので軽減対策になります。

4の送電線の中性点の接地抵抗値を低くするは、これだけでは軽減対策につながりません。接地箇所の適切な設定が必要です。
したがって正解は4です。

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03

通信線に発生する電磁誘導障害の軽減対策として重要な事は電力線と通信ケーブルを平行に敷設したり、極力接触させない事です。
【1】と【2】はその対策としては十分だと考えられますので正解です。
【3】ですが、架空地線が地絡した場合に地絡電流の一部が架空地線を流れ、その影響により電磁誘導障害の軽減効果があると言われていますので正解です。

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