2級電気工事施工管理技士の過去問
平成30年度(2018年)前期
1 問7

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問題

2級 電気工事施工管理技術検定試験 平成30年度(2018年)前期 1 問7 (訂正依頼・報告はこちら)

ガス遮断器に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 空気遮断器に比べて、開閉時の騒音が小さい。
  • 高電圧・大容量の遮断器として使用されている。
  • 空気遮断器に比べて、小電流遮断時の異常電圧が大きい。
  • 使用されるSF6ガスは、空気に比べて絶縁耐力が大きい。

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この過去問の解説 (3件)

01

ガス遮断器は空気遮断器と同様の原理を用いて電流を遮断する開閉器ですが、遮断時に発生するアーク放電を消し去る為に用いられる気体が違います。
空気遮断器はアークに対して圧縮された空気を吹き付けて絶縁しますが、
ガス遮断器は不活性ガスを吹き付ける形になります。
どちらも大容量、高電圧に対応できますが、空気遮断器に比べると
ガス遮断器は遮断時の騒音が軽減されています。
また使用されるSF6ガス(六フッ化硫黄)は、空気にくらべおよそ3倍もの
絶縁性があるとされています。

この事から
1 . 空気遮断器に比べて、開閉時の騒音が小さい。
2. 高電圧・大容量の遮断器として使用されている。
4 . 使用されるSF6ガスは、空気に比べて絶縁耐力が大きい。

この設問が適切であることがわかります。
なので
3 . 空気遮断器に比べて、小電流遮断時の異常電圧が大きい。
が不適切であるといえます。


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02

ガス遮断器とは、遮断時に発生するアークを絶縁性の優れたガスの中で
発生させ、電路を遮断する遮断器です。

メリットとして次の点が挙げられます。
・開閉時の騒音が小さい。
・高電流及び大容量の遮断が可能。
・六フッ化硫黄ガスは絶縁性がよく、人体に悪影響が無い。

また、空気遮断器は空気中でアークが発生するため、
異常電圧が大きくなりますが、ガス遮断器は空気遮断器と比較して
異常電圧は小さくなります。

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03

電流の流れている回路を遮断する場合、開閉器の電極にはアーク放電が生じます。
このアーク放電による騒音や機器の損傷を防ぐため、様々が対策が取られています。

アーク放電に対して、圧縮した空気やガスを吹きかけて早く消弧(アークを消すこと)させるものや、アーク放電が起きにくいように電極部分を密閉し真空中で開閉するように遮断器もあります。


ガス遮断器は、SF6(六フッ化硫黄)を吹きかけて消弧させます。
SF6は空気よりも絶縁耐力が大きく、より効果的に消弧できます。

よって、1・2・4 は正しく述べています。
不適当なのは、3 です。

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