2級電気工事施工管理技士の過去問
令和元年度(2019年)前期
1 問1

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問題

2級 電気工事施工管理技術検定試験 令和元年度(2019年)前期 1 問1 (訂正依頼・報告はこちら)

熱電効果に関する次の記述に該当する用語として、適当なものはどれか。

「異なる2種類の金属導体を接続して閉回路を作り、2つの接合点に温度差を生じさせると閉回路に起電力が発生し電流が流れる現象」
  • ゼーベック効果
  • ペルチエ効果
  • トムソン効果
  • ピエゾ効果

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この過去問の解説 (3件)

01

適当なのは、1 です。

ゼーベック効果は、問題にあるように、2種類の金属導体による回路の接合点に温度差を与えると起電力が得られるという現象です。

このゼーベック効果と対をなすのが、ペルチエ効果です。

ペルチエ効果は、2種類の金属導体に電流を流すと温度差が生じる現象で、冷蔵庫などに応用されています。

トムソン効果は、1種類の金属の温度差がある導体に電流を流すと、熱の移動(吸収や放熱)が生じる現象です。

ピエゾ効果は、ピエゾ=圧力 により電荷が生じる現象です。

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02

正解は1です。

1 .ゼーベック効果 → 適当です。
ゼーベック効果とは、物質の両端に温度差を与えると その両端間に起電力が生じる現象をいいます。

2 .ペルチエ効果 → 不適当です。
ペルチエ効果とは、ゼーベック効果の逆現象で、二種類の金属の接合点に電流を流すとき、電流の方向により発熱または吸熱する現象です。これは、電気を熱に変換する現象です。

3 .トムソン効果 → 不適当です。
トムソン効果とは、一つの物質で温度の差がある2点間に電流を流すと、電流に比例した放熱、 あるいは吸熱を生じる現象です。

4 .ピエゾ効果 → 不適当です。
ピエゾ効果とは、物質に圧力(力)を加えると、圧力に比例した分極(表面電荷)が現れる現象です。

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03

正解は1.です。

異なる2種類の金属導体を接続して閉回路を作り、2つの接合点に温度差を生じさせると閉回路に起電力が発生し電流が流れる現象をゼーベック効果といいます。

ペルチエ効果は、異なる2種類の金属でつくられた熱電対の温度を一定に保ち、電流を流すと接合部で熱を発生する現象です。

トムソン効果は、導体の両端を異なる温度に保ちつつ、電流を流すと、電熱効果を生じる現象です。

ピエゾ効果は、強誘電体結晶に圧力・張力を加えると分極電荷を生じ、結晶表面に起電力を生じる現象です。

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