回転界磁形同期発電機は、磁極が回転子発電する発電機です。同期発電機は、電機子巻線が固定子に目受けられ、界磁巻線は回転子に設けられます。
選択肢1. 同期速度は、周波数と極数により定まる。
〇 正解です。
同期速度は、NS = 120 f/P で与えられ、NS [min-1]は、周波数 f [Hz]に比例し、極数 P に反比例します。
極数 P の交流発電機で。一定周期 f [Hz]の交流を発生させるには、同期速度 NS で発電機を回転させればよく、このような発電機が、同期発電機です。
選択肢2. 界磁電流には、交流が用いられる。
× 誤りです。
回転界磁形同期発電機は、電機子が固定し、磁界を発生させる磁極が回転する方式の発電機です。同期発電機の界磁巻線に直流の励磁電流を供給するのが励磁装置で、直流の励磁電流を界磁電流といいます。
選択肢3. 電機子には、けい素鋼板を積み重ねた鉄心が用いられる。
〇 正解です。
電機子に用いられる電気鋼板には、ヒステリシス損と渦電流損の鉄損があります。
固定子鉄心の損失を軽減するために、厚さの薄い電磁鋼板を積み重ねてできています。また、ヒステリシス損を軽減するために、電磁鋼板の材料にケイ素を加えて電気抵抗を上げます。
選択肢4. 電機子巻線法の分布巻には、全節巻と短節巻がある。
〇 正解です。
同期発電機の電機子巻線の巻き方と接続方法には、集中巻と分布巻の巻き方と、全節巻と短節巻の接続方法があります。
分布巻は電機子巻線を、多数のスロットに巻き付ける方式で、巻線に生じる誘導起電力波形を正弦波に近いものにでき、合成起電力が集中型に比べ小さくなります。
全節巻はコイル間隔をπするのに対し、短接巻はπより小さく配置し、短接巻はコイル起電力が小さくなりますが、誘導起電力を正弦波に近くできます。